【リボーン】 捕らわれの姫君

episode6 ページ8

姫君は、静かに身体を起こし、ベッドからゆっくりと出る。


貴「……部屋から出ても、怒られないかしら…」


Aは部屋を出ると、アジトの中を、ゆっくりと歩き出した。


貴「……広い……」


風が凪ぎ、Aの美しい金髪が靡く(なびく)。


憂いを帯びたサファイアの瞳が美しく揺れる。


貴「………私の使命は……＿＿＿＿」


？「ねぇ」


ポツリと呟いたその言葉は、何者かの声で遮られる。


Aはその声のする方へ振り返る。


？「君、名前は？」


Aは、しっかりとその声の主を見据えた。


貴「…私は、A・ファラエリス・ローズ……貴方は……？」


？「ふぅん。…A、ね。僕は雲雀恭弥」


貴「雲雀……恭弥」


＿＿雲雀恭弥＿＿＿三人目の「騎士」。


雲「君、傷はもういいの？」


貴「…少し痛みますけど……平気です」


雲「ふぅん。そうなn((綱「雲雀さーん！」……咬み殺す」


綱「ご、ごめんなさい！Aちゃん見てませんか……って…Aちゃん。此処にいたの？」


貴「すみません……少し風に当たりたかったので……」


綱「無理して傷が開いたら大変だよ。部屋に戻ろう？」


貴「………はい」


Aは、ツナに引き連れられ、その場を立ち去った。


雲「………A、ね……」


雲雀は、立ち去るAを見ながら呟いた。

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