【リボーン】 捕らわれの姫君

episode20 ページ26

貴「む……骸さ……///」


骸「A……好きなんです。誰よりも＿＿……貴女が。＿＿一目見た………時から」


貴「え………」


Aは骸に抱き締められたまま、目を見開いた。


骸「……僕は……貴女を……真に護りたいと思った……笑顔も……何もかも、全て」


貴「………骸さん……」


Aは、哀しげに俯き、骸を＿＿＿…押しのけた。


骸「………A……？」


貴「…………」


Aはごめんなさい、と小さく呟いた。


貴「………私は………愛される資格なんてありません」


Aは哀しげに、骸に背を向けた。


貴「……私と一緒にいると………骸さんや皆さんに迷惑がかかる。……きっと、私の私情に巻き込んでしまう。……そう、思うんです」


骸「……A………僕は………」


貴「だから、今はまだ………その告白に………答える事は出来ません」


Aは骸へと振り向くと、儚く………笑った。


その笑みは＿＿……今にも消えてしまいそうに弱々しくて、儚くて……


踏み込んでしまえば、壊れそうに脆い。


貴「＿＿＿骸さん。………こんな私を……好きになってくれて、ありがとうございます……」


そう、呟き………Aは一粒の涙を残して＿＿＿……


断ち切るように………その場を立ち去った＿＿＿

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