聞いてますか白石さん【鬼滅の刃】

白石さんが30人 ページ31

炭治郎side









｢A、人と仲がいいのはいい事だが
あまり物に釣られちゃ駄目だぞ。｣


『餌付け？』


｢そう、お菓子で釣られちゃダメだからな｣


『ご飯』


｢も駄目！｣


『わかった』








お使いの物を記された紙をマジマジと見ながら
返事をするA。








『これどこ…』


｢んー、あ、もうそろそろだ
しのぶさんから帰りにご飯食べておいでって
お小遣い貰ってるから終わったら
ご飯食べに行こうな｣


『ご飯…！』








…あれ、これってしのぶさんの餌付けか。

店に着きおまけの駄菓子なんかを貰って
ちょっと考えてしまったが頼まれた物を受け取り
お店を後にする。

なんだが何時も恋仲だと言われてしまう。

照れ臭いがやっぱり、嬉しい物だな。









｢何を食べたい？｣


『…あ、煉獄さんがこの間連れて行ってくれた定食屋さん…多分この付近』


｢煉獄さんが？
と言うか、Aが場所を覚えるなんて…偉いな！｣


『えへへ』








ゆるっと口角を上げて笑うAを撫でる。
そう言えば、最終戦別の時より髪が伸びたかな。








｢Aの髪はふわふわしてて可愛らしいな｣


『炭治郎の髪もふわふわしてて好き』


｢…！そ、そうか！触るか？｣


『…うん！』







わしゃわしゃと俺の頭を触るA。
嬉しそうな匂いがする。







｢楽しいか？｣


『うん』







前髪が少し降りてきてしまった。
まあ、いいかと大人しく休憩できるところに
座ってAに頭を撫でられる。

…人に頭を撫でられるのもいいな。








｢Aもよしよし〜｣








ふふっと笑ってAの手を引き
抱きしめて頭を撫でると大人しく収まるA。

やっぱり俺は長男だから甘えるよりも
甘やかす方が落ち着く気がする。

にしても、警戒心の問題かな…
やっぱりちょっと気を付けないとな…。






『炭治郎？』


｢ん？｣


『眉間に皺』


｢へ？あ、ごめん、怖かったか？｣


『大丈夫』




ーーーーーー

｢あらあら、可愛い恋人達ね…！｣

｢私にもああいう時があったわ｣

｢尊い｣

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