【東リべ】もし肝っ玉据わった女の子が東卍の味方をしていたら (ページ47)

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ペーやん｢天竺へ1人で突っ込んでったのか？｣

アングリー｢そんなの危ないよ！｣

千冬｢っ、東卍急げ！！！Aが1人で天竺に行った！！オレたちもすぐいくぞ！！｣

花垣｢急ごう！！A1人で、天竺相手に勝てるわけない！！｣

バイクが次々に走り出していく。

花垣は焦っていた。エマと同じように、過去で死んでしまえばもう助けることは出来ないから。

〈タケミっち、未来から来てたんだな。なんでも言えよ？助けてやっから〉

未来から来たことを話した後、Aはそう言った。ひどく優しい、綺麗な微笑みを浮かべていた。

花垣｢(Aは、エマちゃんのことを知って、マイキー君とドラケン君が戦える状態じゃないって分かったんだ……だから1人で)｣

A、ヒナ、エマ

カフェでケーキを食べたり、ショッピングしたり、カラオケしたり、出会ってからは、たくさん遊んで心から楽しんでた。

友達だったんだ。

花垣｢オレたちが行くまで、待っててくれ｣

※※※※※※※

〜横浜第7埠頭〜

イザナ｢天竺はこの先、いよいよ1つ上のステップに行く。東京中の不良を抱えて大人の闇社会に喧嘩を売る。

ヤクザだろうがなんだろうが関係ねぇ。逆らう奴らは全部ぶっ潰して……

オレらが日本の闇を全て牛耳るんだ｣

コンテナの上から、悠然とした態度でイザナは天竺の構成員たちにそう語りかけた。

イザナの言葉に、ゴクリと喉を鳴らす者もいる。

それほどまでに恐ろしいのだ。

黒川イザナという最凶の存在は────────

斑目｢東卍なんてマイキーがいねぇと何もできねぇチームだろ？｣

望月｢しかし誰も来ねぇとはなぁ。つまんねー、連中だな｣

稀咲｢…………｣

ブォオオオオン！！ブォオオオオン！！

イザナ｢！｣

それほど離れていないところから、バイクの短いコールが聞こえてきた。

バイクのコールは通常うるさいはずなのに、そのバイクが鳴らす太くて低いコールは、夜の落ち着きによく似合っている。

目を凝らして見ると、本革のシートに、黒と赤の塗装が施された高級バイクと1人の東卍メンバー。

｢うっわ！すげ……雑誌に載ってたバイクじゃん｣

｢え、あれ300万するバイクじゃね？｣

｢ぁ〜？アイツ、東卍の特服着てんぞぉ｣

稀咲｢1人で来たか｣

半間｢ばはっ♡……イッチーじゃね？｣

イザナ｢アイツが噂の、東卍メンバーか｣