【東リべ】もし肝っ玉据わった女の子が東卍の味方をしていたら (ページ37)

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最終決戦編終わりページ37

『………わかった』

タケミチが差し出した真っ白のタスキを慣れた手つきで身体に巻いていく。

最後にタスキをきつく締めた。

どこからか

《タケミっちのこと頼んだぞ》と

そんな声が聴こえた気がして────────

『東京卍會・奇襲隊長、一条A

東京卍會初代副総長・龍宮寺堅のタスキを背負い

今度はアタシが走り続けることをここに誓う!!』

Aの瞳の奥には、燃え続ける炎があった。

その炎は暴風に揺られても、けして誰にも消されることはない。

鶴蝶｢タケミチ！！！！！！｣

向こうから、タケミチに殴り飛ばされたはずの鶴蝶が千冬やアングリー、スマイリーに一撃を食らわせてこちらへ向かってきている。

タケミチ｢！？｣

東卍の主力メンバーが鶴蝶の手にかかれば瞬殺だった。もしこれで、総長(タケミチ)が負ければ、この戦いは関東卍會が勝つ。

鶴蝶が拳を大きく振りかざした。

殴られる、そう脳が予測してタケミチがかたく目を閉じ、防御する姿勢をつくったその時………

『まずは、鶴蝶。テメェだな』

鶴蝶｢オレとやる気か！？一条!!｣

『もっかい蹴られにこいよ！』

ドガッツツツツツツ！！！！！！

鶴蝶のはなったパンチと、Aの素早い足蹴りが空気をビリビリと振動させる。

Aの蹴りを受け止めて、鶴蝶は笑った。

理由は、その蹴りが鶴蝶が天竺としてAと戦った時の蹴りの威力と比べ物にならなかったからだ。

鶴蝶｢っ、｣

ビリッ！！

神経が悲鳴をあげる声が聞こえそうで

お互い、肉からは血が流れ、骨にはヒビが入る。

鶴蝶｢あれから特訓でもしたのか？｣

『勘違いすんな………今まで本気を出してなかっただけだ。けど、この戦いじゃ……容赦しねェぞ』

鶴蝶｢この戦いは関東卍會が勝つ。いくら強がったって、先に待つ未来は同じだぞ｣

『………………馬鹿か。オマエらは』

鶴蝶｢！｣

『未来なんてな、いくらでも変わンだよ。

＂運命＂ってのがつくられる瞬間は、誰が未来を変えたいって決断して行動した時だ！！』

ここにいる東卍の奴ら全員

そうだ、誰もが

【未来を変えたい】と思って戦場にきた

だからアタシは突き進む

可能性を信じて

勇気をすてることなく──────────

最終決戦編 END