【東リべ】もし肝っ玉据わった女の子が東卍の味方をしていたら (ページ23)

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タケミチ、三ツ谷、八戒、千冬、柚葉が

大寿、九井、乾と激戦を繰り広げる

＂同時刻＂

Aはバイクを走らせ、ある場所に向かっていた。それは、佐野万次郎の家。

柴大寿を倒せるのは、マイキーやドラケンしかいないと考えていた。

『………ｯ､もっとはやく走りてェのに!!』

今夜はクリスマス

渋谷には、ハロウィンやクリスマス、正月の時期に警察官が多い。

目をつけられれば一環の終わりだった。

『マイキークン、頼むから家にいてくれ!』

※

マイキー｢なぁなぁ、ケンチン｣

ドラケン｢ぁ？｣

マイキー｢さっき三ツ谷のインパルスの音しなかった？｣

確かに聞こえたはずのインパルスの音

ただその事が信じられなくて、マイキーはドラケンに質問したのだ。

ドラケン｢あン!?このクソさみぃ中、走ろうってバカ、オマエ以外いねぇーよマイキー｣

ドラケンは身震いして冷える口元を隠した

ドラケン｢気のせいだろ!?｣

マイキー｢…………気のせいか！｣

ドラケン｢早く帰ろうぜ｣

バブー、というエンジンが遠く過ぎ去っていく。

ただその音は、Aにはっきりと聞こえた。

※

家の前に着いたドラケンに1本の電話がはいる

かけてきた相手は佐野エマだった

ドラケン｢あん？タケミっち？｣

ドラケンはその問いに対して答えることができなかった。だからマイキーに聞く。

ドラケン｢マイキー、エマがタケミっちどこいるか知らねぇか？って｣

マイキー｢知らねぇよ｣

お互いにタケミっちの居場所が分からないと確認してから、ドラケンはエマに伝えた。

ドラケン｢俺らは知らねぇよ………あん？捜せ？面倒くせぇ｣

｢探して欲しい｣とお願いされて、ドラケンは軽くため息をついた。

でも、それを聞いていたマイキーが呟く。

マイキー｢ケンチン、戻ろうよ。さっきのインパルスの音、やっぱ三ツ谷だ。タケミっちも一緒かもしんねぇ!!｣

そう話すマイキーの表情は、嬉しそう

というより、不安でたまらない感情を表に出さないようにしているような、まるで小さな子供の表情。

ドラケンはエマの声を再び聞いた。

エマ＜タケミっち、絶対連れて来てね!!ヒナん家の前で合流ね!!＞

電話はプツリ、と切れてしまった

その時──────────

ブォン、キキィ！！！

マイキーとドラケンの目の前に現れたAの姿