【東リべ】もし肝っ玉据わった女の子が東卍の味方をしていたら (ページ22)

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2005年 12月25日

それぞれが胸に想いを秘めた聖夜の夜

武道は千冬から場地のタスキを受け取った

千冬｢あったまったな！?｣

タケミチ｢うん！｣

待っていたのは稀咲と半間

もう東卍の誰にも頼れない戦い

半間｢あれ、イッチーいねぇじゃん｣

千冬｢昨日の寒さで風邪引いちまったらしい｣

稀咲｢………しょうがねぇな｣

タケミチ｢今日は4人だ。けど、オレはやれるって信じてる｣

千冬｢明日には勝ったって報告してやろうぜ｣

タケミチ｢うん!!行くぞ｣

教会の前

雪が降っていると、余計に神聖な場所にみえる

タケミチは稀咲に

｢計画通りにいけるな！?｣

と念をおされ、千冬にも

｢太寿のことより、八戒を説得しろ｣

とアドバイスされた。

千冬｢頼んだぞ｣

タケミチ｢ああ｣

ガチャ

※

千冬｢で、太寿をオレたちでどうやって止めんだ。オマエの事だから作戦とか、、｣

ゴッツ！！！！！！！

千冬がおもいっきり半間に殴られた。脳天がグラついていく。

稀咲｢……ハナから太寿を止める作戦なんてねぇんだよ。松野千冬、感謝するぜ｣

半間｢ばはっ、イッチー来てたらオレ死んでたかもなぁ｣

稀咲｢女を長い時間雪の中に立たせてたら、具合が悪くなるに決まってる。よく食うアイツが店で何も注文しなかった時点で今日は来ないと踏んでた。来たとしても戦力外だ｣

千冬｢っ、テメぇら｣

千冬の抵抗は半間に蹴りを二発キメただけ。

その後は押さえつけられ、紐で身体をきつく縛られ、助けを呼べないように口にも紐を巻かれた。

半間｢てこずらせやがって｣

千冬｢んっ、……っ｣

稀咲｢………｣

半間｢兄弟喧嘩の邪魔すんなよ｣

千冬を残し、教会から少し離れたところで半間は稀咲に問いかけた。

半間｢なぁなぁ?初めっから裏切るつもりだったんだろ？だったらなんでアイツらと手ぇ組んだの？｣

稀咲｢面白ぇじゃん｣

半間｢ん？｣

稀咲｢だってなんにもできねぇんだぜ？あいつら｣

計画通りに事が運び、稀咲は機嫌がいいらしい。
足取り軽く、半間とどこかへ去って行った。

『……ゴホッ、あー……咳うざ』

そんな二人を尾行していたAは、まだ不慣れなバイクにまたがってエンジンをかける。

『いうこと聞けなァ？……事故りたくねェからさ』

ブロロロロロロロツッツツツッ