【東リべ】もし肝っ玉据わった女の子が東卍の味方をしていたら (ページ3)

今日:12 hit、昨日:10 hit、合計:77,561 hit

・ページ3

ウォンウォン、ブォンブォン

どんどんと近づいてくるバイクの音

鶴蝶｢…………まさか｣

｢オイオイ、マジかよ！？｣

｢東卍が来たぞおっ！！！！｣

カラン、とイザナのピアスが楽しそうに鳴った

バイクのライトで照らされて、天竺メンバーは眩しそうに目を細める。

千冬｢全員整列！！！！｣

千冬の声が凛々しく響くと、ザッ、と音を立てて東卍のメンバーは整列した。

＂卍＂とかかれた旗が悠々となびく

天竺と東卍が相対した瞬間だった

稀咲｢待ってたぜ、ヒーロー｣

紅の特攻服がタケミチの目に写った

千冬｢稀咲の野郎は高みの見物か………｣

タケミチ｢そういう奴さ｣

『………ぺーやんクン。あのメガネが稀咲？』

ペーやん｢そうだ。とにかく頭がキレるからアイツはヤベー。パーちんもアイツに唆されたんだぜ｣

『自己利益のためなら他人を利用するってわけだ』

ペーやん｢多分、そういうことだ。オレ、オマエの言ってることよく分かんねぇけど｣

稀咲に恨みを持つメンツは誰もがコンテナの上でこちらを見下ろしている稀咲を睨んでいた。

イザナ｢天竺400人対東卍50人｣

コンテナから降りてきたイザナは声を張り上げる

イザナ｢この圧倒的な数の不利をどうするか！楽しませろよ？東卍｣

イザナは自分の隣に立った男に、｢まずはオマエが出ろ………獅音｣と低い声で言う。

左の頭部に広範囲の刺青を施した斑目獅音が余裕そうに構え、ニヤッと笑った。

斑目｢今日の魁戦(さきがけせん)はオレが引き受けた！！黒龍元総長！天竺四天王・斑目獅音！！東卍は誰が出る？｣

＂魁戦＂という耳馴染みのない言葉に、東卍は少しだけザワついて混乱した表情を見せる。

そんな中Aと山岸だけは、マジかよ……というような顔をしていた。

『古い遊び持ってきたな』

山岸｢Aも知ってたんだな｣

『数年前に偶然見たことあってさァ』

タケミチ｢……さきがけせんって何なんだ？｣

山岸｢S62世代で流行った儀式……タイマンであとの全面対決を盛り上げるんだ｣

タケミチ｢………なるほど｣

タケミチは拳を握り締めて前へ進みでる

『へ……！？なにしてんの』

タケミチ｢今日の抗争、先陣切るならオレしかいねぇだろ！！｣

『普通リーダーは、でねェんだけど』

山岸｢先に言っとけばよかったな｣