【東リべ】もし肝っ玉据わった女の子が東卍の味方をしていたら (ページ14)

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番外編稀咲の恋愛相談ページ14

なんでアタシは

サイゼ○リアに男と2人でいるんだろ

しかも相手は

参番隊長・稀咲鉄太

※

『帰っていいスか』

稀咲｢ダメだ｣

テーブルには水が入ったコップが置かれ、2人は向かい合わせに座っている。

『勘弁してくんねーかな。アンタと絡んでたらタケミチと千冬に嫌われる』

稀咲｢これは隊長命令だ、といったら留まるか？｣

『壱番隊なんだけど。参番隊の隊員じゃないし』

稀咲｢黙れ｣

『リフジン………』

稀咲｢お前の事は知ってる。参番隊と陸番隊とは仲が悪いらしいな。オレと半間がそんなに嫌いか｣

『嫌い。信用もしてない』

Aは頬を膨らませて嫌悪感を示した。

そしてメニューを開いて、食べたいものを用紙に書き込んでいく。

マルゲリータピザ、カルボナーラ、エビサラダ、チキン、プチフォッカ、ドリンクバーなど

書いた紙を稀咲に渡した

稀咲｢？｣

『これ食べたいモン』

稀咲｢………だからなんだ｣

『奢ってー、タイチョー』

稀咲｢なんでオレが………｣

『だってアタシの自由時間奪ってんだもん。バイト代の代わりってことでさァ』

ニコッ、と年相応に笑むAの姿に稀咲の鼓動が少しはやまった。

稀咲｢………はぁ………分かった｣

『やったー!!』

稀咲｢………｣

またもや苦しくなる胸の奥

この感情は何なのか稀咲はまだよく分からない

数十分後、頼んだものが全てテーブルに並べられてAはモグモグと食べ始めた。

稀咲が頼んだのはチョコレートケーキ。

『女子カッ!?甘いもんて』

稀咲｢時々糖分が欲しくなるんだ｣

『ヘェー。それおいしぃ？』

稀咲｢………頼めばいいだろ｣

『ぅーん。気が向いたら頼む』

しばらくの沈黙

と言うより、料理が運ばれてくるまで二人の間に会話はなかった。稀咲は本を読み、Aは＂どうぶつの○＂で遊んでいた。

友達でもなければ同中でもない。根本的に2人には話す話題が何も無いのだ。

稀咲｢……ここに連れてきたのはお前にしかできない相談をするためだ｣

『アタシにしか相談できない…………マ？』

稀咲｢ああ。お前はうってつけだったんだよ｣

『ぉー、なんでも聞いて』

稀咲｢あのな。お前に…………｣

『ウン、』

稀咲｢＂女子が貰ったら喜ぶもの＂聞きてぇんだ｣

『ほうほう…………って、はァ！？』