愛があれば ページ45
『妹は、姉の戴冠式の夜に魔法の事を知ったそうです。そのあとはいろいろあったみたいですけど……』
イデア ｢昔は魔法を異端だと考える輩もいたから。きっと姉の方は差別されたに違いないよ｣
『……初めは恐れた人もいたみたいです。でも、女王が自分の力を受け入れた後は、国のために尽くし妹と共に国を治めました。国民に愛されながら』
……シュラウド先輩
あなたは恐れてる事がたくさんあるんだろう。
炎の髪のことも。
シュラウド家のことも。
その性格のことも。
嫌われるに決まってる。って、
最初から諦めてしまうから少しも前に進んでない。
オレは好きだ。
先輩の容姿も、その性格も。
家柄なんて気にしない。嫌ったことなんてない。
あなたは必要以上に怯えている。
『シュラウド先輩。先輩の周りにいる人達は、あなたが思ってるより………優しい人たちばかりです』
イデア ｢………そんなことない｣
『先輩は将来この海の下でずっと、ほとんど人と関わらずに生きていくんですか？』
イデア ｢……ねぇA氏。やっぱり管制室に行った方がいい…………この先ずっと君と拙者は友達になれそうにないから。残念だけど記憶は上書きする｣
『シュラウド先輩!!』
イデア ｢お願いだ。もうオルトは暴走してる。君に危害は加えられない……行って｣
先輩はペンダントを2つ取り出した。
それは、前にレオナさんと2人で買ったものだ。
どうしてこれを──────────
イデア ｢返すよ。これに宿主の元へ帰るよう呪文をかければレオナ氏の元へ行くだろうから｣
『！』
イデア ｢もしも………いつか。拙者と君が友達になれるようなことがあったらその時は─────｣
『待って、ッ!!!!』
手を伸ばした。
オレの手は先輩の服の裾をぎりぎり掴むことが出来なくて、先輩は扉の向こう側に消えてしまった。
扉を開けることを試みたけど全く動かない。
魔法耐性のある扉に魔法を使っても開けられないし、ドアコックも取られてしまっている。
ガシャン、ガシャン、
管制室の方からアーマーが歩く音が聞こえた。
それから魔法を放つ音も。
『レオナさんたちがあそこに………？』
ペンダントを取り出した。そこに魔法をかける。あるべき場所にもどれ、と呪文を唱えた。するとペンダントは宙を浮き、音がした方へ進んでいく。
そしてオレはみんなと再会できた。
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小鉄 - 私昨日から小説書かせていただいてるんですがきっかけが主さんなんです！ずっと憧れでしたまだまだ上手に書けていませんが主さんを励みに頑張ります！ (2022年12月10日 15時) (
レス) id: 15ea1c6ed3 (このIDを非表示/違反報告)
めろ(プロフ) - 暇人さん» ありがとうございます😭 (2022年2月17日 23時) (レス) id: 75feb1bede (このIDを非表示/違反報告)
暇人(プロフ) - やばい好きすぎる (2022年2月16日 16時) (レス) @page32 id: 56c105e887 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：金木犀 | 作成日時：2021年11月6日 16時
