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「Aせんぱいっ、付き合ってください!」
目の前には、真剣な顔をした2つ年下の金指くん。

いきなり年下男子に告白されるとか、全然考えていなかった。


ただただ、驚いた。


「ごめんね。私、金指くんとは付き合えない」
私はできるだけ失礼のないように気をつけてそう言う。

年下、しかも2つ下の弟と同い年って何か犯罪じみているっていうか…。
中3と高2が付き合ってるとか聞いたことないし。


「僕の、何がいけないか教えてくれませんか?」
金指くんがいつもどおりの可愛いらしい声を出す。


「金指くんには、もっといい人がいるよ」
私はさとすようにつぶやく。


「いい人って、どんな人ですか?」
金指くんが首をかしげながら言う。


「可愛くて頭良くて、運動できて優しくて明るい人かな」
私は淡々と答えた。


「僕にとって、1番綺麗に見えるのはA先輩なんです。先輩のこと、絶対振り向かせてみせます」
金指くんはそう言って、その場を立ち去った。

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作者名:ななかい | 作成日時:2018年4月12日 17時

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