先生、好きです。【そらる】

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透side



薄々感づいていた




Aちゃんが、徐々に僕の囲いから嫌がらせを受け始めていることを





でも僕は、敢えて気付かない振りを選んだ





だって、Aちゃんが怖くなったときは僕のところに逃げてきてほしいから





彼方先生には言い難いだろうし、友達は僕だけ





そうすると必然的に僕にSOSが来るはず





そのためには、こまめに気遣ってあげなきゃな





Aちゃんよりも一足先に教室に着く





僕の隣にAちゃんがいないことを良いことに、どんどん女子が集まってくる





女1「透くん！おっはよ〜！」




女2「あ、透くんだぁ〜！なになに、きょうはひとり〜？」





いつもよりも高い声で話しかけてくる女子達に寒気がする、本当に





人気者もいいものじゃない





僕は、同性からあまり好かれないし興味のない女からも好かれるし





性格悪いって思われるだろうけど、好きでもない女に僕に対して恋愛感情を抱いてほしくない。気持ちが悪い






甘ったるい声で近づいてくる女子たちにはもううんざりだ





頬杖をつきながら適当に返事をすると、Aちゃんが教室に入ってきた





その途端に態度が一変




コソコソ話し始めた






女1「媚び売り女登場〜ｗｗｗ」



女2「あれ、透くんに見捨てられた？ｗ まあしつこかったしねｗｗｗｗ」






しつこいのはお前らだよって言いそうになったけど、我慢我慢、、





先生が教室に入ってくると共に自分の席へ分散していく女子たち







本当に、気持ち悪い

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