デリカシーのない増田先輩への片想いがしんどい件 (ページ7)

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第三話おだて上手な増田さん② ページ7

『…別に買いません。見てただけで…』

「えーそうなの？可愛いと思ったから見てたんじゃねーの？」

『可愛いな、とは思ってましたけど…私には似合わないですし。』

「そうかなぁ？着てみたら？」

『ええっ？！』

「え、俺そんなビックリすること言った？(笑)気になる服は試着してみるのは基本だろ？」

そうだけど。

てっきり「お前ワンピースってキャラじゃねーだろw」ってイジられるのかと構えていたから、予想外の反応に大袈裟に驚いちゃったんだよ！

「すみませーん、これ試着したいんですけどー。」

『ちょ、ちょっと増田さんっ！』

増田さんが勝手にお店の中に入っていき店員さんを呼ぶと、店員さんは私にサイズを聞いて同じワンピースを店内から出してきてくれた。

観念して試着室に入りカーテンを閉めようとする私を、増田さんがニコニコしながら眺めている。

『…あ、あの…もう帰って良いですよ？まだ時間かかりますし。』

「は？何で？俺も一緒に見てやるよ。」

『は？いやいや良いですよ！買うか分からないですし！恥ずかしいし！』

「は？何が恥ずかしいんだよ！裸見るわけじゃねーんだから！」

『はぁ？！は、は、裸なんか見せるわけないじゃないですか！』

「うっせーなぁ冗談だろ！良いから早く入って着替えろよ！」

強引に試着室に押し込まれ、シャッと外からカーテンを閉められてしまった。