眠らせてください ページ46
ドオオォォォォオオンッッ
突然の爆音で、私の意識は現在(いま)にひきもどされる
朦朧とした意識の中、私は自嘲気味に笑った
あんな過去、思い出す価値もないのに
ふと顔をあげると、霞んだ視界のなかリヴァイの姿がみえた
私の大事な
大切な
友人
そして
愛するべき人
A「リ……ヴァ、イ…」
私の姿を見つけてリヴァイの顔が一気に険しくなった
よくわからないけど、怒ってるの？
もう、怒鳴ってるみたいだけど全然聞こえない
ああ、ねえ、眠いから寝ていいかな
もう、手の感覚もマヒしてきちゃって……
どうにも…
意識が…たもて、ない…みた、い……
――――――――――――――――
目の前のドアを開けた
いや、蹴破ったという表現の方が正しいのかもしれない
目の前にはあの死に急ぎ野郎と、どっかで見たことのあるツラが並んでいた
そしてその後ろに
ずっと追い求めていた彼女の姿があった
安心と同時に、ふつふつと湧き起こる怒り
手と首につながれた、見覚えのある鎖と
手に空いた無残な傷あと
リヴァイ「おい、ごみクズ共。Aに何しやがった」
ああ、俺は今どんな顔してる？
きっと誰もが敬いたたえる『リヴァイ兵長』の顔は死んでいる
今の俺はただ、一人の女のために怒り狂った男だ
エレン「それはこっちのセリフです。リヴァイ兵長。あなたこそ、今までAに何をしてきたのかわかってますか？」
ライナー「…リヴァイ？」
隣のでかいやつが俺の名前に反応した
そして、それと同時に俺も思い出す
あの忌まわしき、ブラウン家のことを
リヴァイ「どっかで見たツラだと思えば、ブラウン家か。おい、エレン。お前は『人間屋』と仲がいいのか？」
軽蔑の意をこめて俺は言い放った
エレンは顔を一瞬しかめたが、すぐにもとにもどす
エレン「手錠を借りてるだけです。勘違いしないでください」
リヴァイ「ほう、そうか。おい、ブラウン。お前、俺のことを覚えてるだろ。だったら、そこにつながれてるAのことも憶えてるんじゃねえのか？」
しばらくの間をおいてやつはうなずいた
誰でも理想を追い求めるものです→←課題からの現実逃避をしています（過去編）
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しみにぬへすそ - ♪ (2015年9月12日 14時) (
レス) id: 37031e196d (このIDを非表示/違反報告)
鹿野蓮(プロフ) - 面白いぃ〜っ (2015年2月15日 22時) (レス) id: 916f29e9b3 (このIDを非表示/違反報告)
ファヨル(プロフ) - お話がいっぱいになってしまったので、新しく作りました！クリスマスバージョンを更新しているので、よければ見てください！ (2014年12月21日 11時) (レス) id: c8cc9c05ef (このIDを非表示/違反報告)
ファヨル(プロフ) - 紅茶さん» ありがとうございます！！更新遅くて本当に申し訳ないです！これからも、おもしろいと言ってもらえるように頑張りますねヽ(´▽｀)/ (2014年12月21日 11時) (レス) id: c8cc9c05ef (このIDを非表示/違反報告)
ファヨル(プロフ) - レモンティーさん» 面白いと言っていただけて、とても光栄です！いやいや、長文コメントめっちゃ嬉しかったですよ！ (2014年12月21日 11時) (レス) id: c8cc9c05ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ファヨル | 作成日時：2013年12月10日 19時
