早く甘々な恋愛を書きたいと考えております（過去編） ページ43
『さあ、次の商品へと移りましょう！お次は当店人気ナンバーワン！今年で二十歳になる少女、商品番号８６０です！！最初は一日百万から！さあ、どなたが買いますか！？』
いつもの声が聞こえ、たくさんの『化け物(おとな)』の声が聞こえた
ある者は、私の一週間を二千万で買うと
またある者は私の一か月を一億で買うといっている
きっと一億の人あたりに、私はまた買われるのだろう
精神が崩壊して、笑顔でそこで立っている私にとってはどうでもよかった
そのとき、ひときわ大きな声が会場に鳴り響いた
『五兆だ』
その声に、会場中がしーーんッと静まり返る
私は声の聞こえた方を見るが、会場は私のいる場所以外は暗いため、何も見えない
『「五兆」で、こいつの「一生」を買い取る』
その言葉に会場が騒然とした
当たり前だ
レンタルの商品を買うなんて馬鹿げてる
『……お、お客さん〜、そりゃさすがに無理がありますよ〜。どんなにお金を積まれても、商品はレンタルしかできないんですよ』
『ほう、そうか』
その声とともに、ステージの方へと近づいてくる足音が聞こえた
そして目の前に現れた顔に、私は見覚えがあった
どこかで見た
懐かしい顔
彼はステージに上ると、司会者と対峙した
背は小さいのになぜか迫力がある
司会者のその迫力にたじたじになっていた
『お、お客さん、困ります。早く元の座席に戻ってもらわないと、うちの隊長にしかられますよ』
『叱られるのはお前だ。なんなら、俺が相手してやってもいい。どうするんだ、俺はこいつを買うといってるんだ。早くしろ』
司会者は慌てて会場裏へ走って行った
その間に彼はこちらを見た
私は自分のことを棚にあげ、こいつは相当狂ってるなと思いながらいつも通り笑顔で見返す
そんな私に向かって彼は舌打ちをした
……何か悪いことでもしただろうか
しばらくして司会者が帰ってきた
『た、隊長がいうには、買うこと自体に問題はないそうです…。ただ、今の額の倍の値段を払えと…』
『十兆か、問題ない。じゃあこいつを連れて帰る。邪魔したな』
そういうと彼は私をそのまま肩に抱き上げたのだった
思っていたよりも長く続きそうで悩んでおります（過去編）→←内容がシリアスすぎて、書いてる本人がギャグに飢えているようです（過去編）
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しみにぬへすそ - ♪ (2015年9月12日 14時) (
レス) id: 37031e196d (このIDを非表示/違反報告)
鹿野蓮(プロフ) - 面白いぃ〜っ (2015年2月15日 22時) (レス) id: 916f29e9b3 (このIDを非表示/違反報告)
ファヨル(プロフ) - お話がいっぱいになってしまったので、新しく作りました！クリスマスバージョンを更新しているので、よければ見てください！ (2014年12月21日 11時) (レス) id: c8cc9c05ef (このIDを非表示/違反報告)
ファヨル(プロフ) - 紅茶さん» ありがとうございます！！更新遅くて本当に申し訳ないです！これからも、おもしろいと言ってもらえるように頑張りますねヽ(´▽｀)/ (2014年12月21日 11時) (レス) id: c8cc9c05ef (このIDを非表示/違反報告)
ファヨル(プロフ) - レモンティーさん» 面白いと言っていただけて、とても光栄です！いやいや、長文コメントめっちゃ嬉しかったですよ！ (2014年12月21日 11時) (レス) id: c8cc9c05ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ファヨル | 作成日時：2013年12月10日 19時
