誰にでも嫌な過去はあるものです ページ39
エレンの手がすっと私の腰の位置へと回される
その手が私の体に触れた瞬間、びくっと思わず体がはねた
A「っ…は、離してくださいっ…」
エレンの手を振り払おうとすると、さらに強い力でぐっと引き寄せられた
A「っ……！」
エレン「逃がさない」
耳元でそうささやかれ、床へとそのまま押し倒される
そのときに見えた表情でわかった
この人はふざけてなんかいないと
きっとこの人は、本気で今私を犯そうとしている
リヴァイのように冗談や、遊びじゃなくて
『本気』なんだ
A「ぃ……やだっ…離して…！離せ！！」
足をばたつかせ、抑えつけられた腕でもがく
しかし、そんなのは何の意味もなかった
暴れても事態を悪化させるだけ
エレンの爪が私の手首に食い込み血をにじませた
A「っっ！」
エレン「痛い？だろうね。でも、Aがほかの男を見るからいけないんだよ。俺の心はもっと痛い。こんな苦痛よりも…もっと……もっと…もっと！！」
その瞬間、体全体を駆け巡るような痛みが全身を襲った
A「ぃやあ``あ``ぁ！！！」
痛いっ……痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い！！
右手の手の平が焼けるように抉り取るように痛かった
原因はわかりきっている
エレンが私の右手にナイフを突き刺したのだ
A「ぅ…はぁ、……離してっ…お願い、だからっ…」
エレン「離すわけないだろ。これでもうAは自力で俺のところから、動けない。逃げることもできない」
そういいながら、エレンは満面の笑みを浮かべた
怖い
いやだ
エレンを見て思い出すのは、数年前の悪夢
『どこに逃げる気だ？』
『お前は俺のおもちゃだろ？』
『主人に逆らう気か。この穢れたクズが』
いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ
あの日には、もう二度と戻りたくないんだっ
A「助けてっ……リヴァイっ……」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 560人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「進撃の巨人」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しみにぬへすそ - ♪ (2015年9月12日 14時) (
レス) id: 37031e196d (このIDを非表示/違反報告)
鹿野蓮(プロフ) - 面白いぃ〜っ (2015年2月15日 22時) (レス) id: 916f29e9b3 (このIDを非表示/違反報告)
ファヨル(プロフ) - お話がいっぱいになってしまったので、新しく作りました！クリスマスバージョンを更新しているので、よければ見てください！ (2014年12月21日 11時) (レス) id: c8cc9c05ef (このIDを非表示/違反報告)
ファヨル(プロフ) - 紅茶さん» ありがとうございます！！更新遅くて本当に申し訳ないです！これからも、おもしろいと言ってもらえるように頑張りますねヽ(´▽｀)/ (2014年12月21日 11時) (レス) id: c8cc9c05ef (このIDを非表示/違反報告)
ファヨル(プロフ) - レモンティーさん» 面白いと言っていただけて、とても光栄です！いやいや、長文コメントめっちゃ嬉しかったですよ！ (2014年12月21日 11時) (レス) id: c8cc9c05ef (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ファヨル | 作成日時：2013年12月10日 19時
