その姿が見たくて（リヴァイ視点） ページ36
とにかく、すぐに会いたかった
一目でいいから、見たかった
その髪を、その目を、その姿を
そこに特別な感情なんて、ない
けれどやはりAのことが頭から離れなくて
だからこの城の窓際に立つAを見たとき、心から安心した
心配することはねぇ、あいつはまだ俺の手の届くところにいる
けれど
それと同時にふつふつと湧き上がる、『何か』を感じた
知らねぇ奴の家で、当たり前のようにそこにいるA
俺を見て目を一瞬そらしたA
なによりもまず、俺のメイド服はどこにやったんだ
そこまでお前は、あのクソ野郎に染まったか
どこにぶつければいいのか分からないこの気持ちを吐き出すように
俺はAの目をじっと見つめた
『お前は、俺のことを忘れてそこに居座るのか』
と、問いかけるように
けれどそんな気持ちも、Aの言葉でどこかへと消え去ってしまった
A「リヴァイっ！！！」
聞きなれた、その懐かしい声が
A「私っ…私、ここで待ってるから！リヴァイが来るの、待ってるからっ…だから、だから！」
今にも泣きだしそうなその震えた声が
A「早く助けに来なさいよ！このドS王子！！！」
何も変わらない彼女を物語っていた
Aの言葉に、思わず顔がニヤけてしまう
リヴァイ「はっ…。言わせておけば、勝手なことをベラベラと…」
ジャン「あ？何独り言言ってんだよ、チビ」
リヴァイ「黙れシスコン」
ジャン「うるせぇ、暴君王子」
俺はAを見つめたまま、つぶやいた
リヴァイ「絶対にそこを動くな。お前が今言ったこと、後悔させてやる。せいぜい、俺に苛められて泣かないよう準備でもしとくんだな」
そして俺は、目の前の城へと足を踏み入れた
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しみにぬへすそ - ♪ (2015年9月12日 14時) (
レス) id: 37031e196d (このIDを非表示/違反報告)
鹿野蓮(プロフ) - 面白いぃ〜っ (2015年2月15日 22時) (レス) id: 916f29e9b3 (このIDを非表示/違反報告)
ファヨル(プロフ) - お話がいっぱいになってしまったので、新しく作りました！クリスマスバージョンを更新しているので、よければ見てください！ (2014年12月21日 11時) (レス) id: c8cc9c05ef (このIDを非表示/違反報告)
ファヨル(プロフ) - 紅茶さん» ありがとうございます！！更新遅くて本当に申し訳ないです！これからも、おもしろいと言ってもらえるように頑張りますねヽ(´▽｀)/ (2014年12月21日 11時) (レス) id: c8cc9c05ef (このIDを非表示/違反報告)
ファヨル(プロフ) - レモンティーさん» 面白いと言っていただけて、とても光栄です！いやいや、長文コメントめっちゃ嬉しかったですよ！ (2014年12月21日 11時) (レス) id: c8cc9c05ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ファヨル | 作成日時：2013年12月10日 19時
