Second dream chance (ページ32)

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宮近「優太............」

俺が、衝撃のあまりに食べていたフランクフルトを地面に落とすからか、俺が見た事に気づいた宮近はそう声をかける。

『なあ、宮近。やっぱり俺と佐竹は結ばれないんだよ。例え、どんなに頑張っても』

俺は、純粋に佐竹が好きで、応援したいって思って、凄い頑張ったのに。

少しの可能性まで信じて、志望校まで同じにして、馬鹿みたいに一緒に入れる方法とか考えてたのに。

結構、佐竹に尽くしてて、気持ちに気づかれていても可笑しくないのかなとは思ってたのに。

もしかしたら、佐竹だって、俺の事好きかもとか思ってたのに..........

宮近「そんな事ねぇよ。復縁するカップルだって、優太と佐竹みたいなパターンで出来たカップルなんて沢山いるよ」

『いるけど、俺と佐竹はダメなんだよ。なんで俺っ、あの時少し時間が欲しいって言えなかったんだろう。何で、振ったんだろ。昔から、振ったあの時から、振るその前からずっとずっと佐竹の事大好きだったのに........!!』

やっぱり俺は、意気地無しなのかもしれない。

中学の頃、佐竹から身を引いた理由は樹と佐竹がすげぇ仲良くて、付き合うんじゃねえかみたいな感じで凄く言われてて、樹が佐竹の事が好きなのは知ってたから。
諦めようって思っていた時、俺の初恋の女の子に告白されて、嬉しかったし、佐竹の事忘れたいから付き合った。

なのに、佐竹はその彼女と付き合い出して3ヵ月位たったバレンタインの日に俺に告白してきた。

“好きです。付き合ってください”って。

衝撃だった。
結果は分かっているはずなのに。

付き合えないと言うと、知ってた。彼女いるもんねって、無理して笑って。
部活頑張ってねと普通にしたいということを告げて、彼女はいなくなった。

好きと言われた時、別れようと思った。

彼女と。

彼女と別れてすぐさま佐竹と付き合いたいと思った。

佐竹はちゃんと終わらせたかったっていうのを北斗越しに聞いた。

あれから、佐竹とは口が聞けなくて、樹といい感じにまたなって、付き合わなくて。

同じ高校に入って、佐竹は萩谷っていう少し俺とタイプが違うような男と付き合って。
でも、あまり続いてなくて。