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突然の、お父さんの言葉にビックリして体が固まる。
え?さっき、“青学受けていい”って。
『ホント.........?』
父「ホントだ。文学部も受けていい。いい学校なら、自分の学びたいことに合っていたら好きな学校に行けばいい。Aは頭がいいからいい学校に入れるだろ」
母「貴方、急にどうしたの?そんなこと言い出して」
父「夢があるなら、それだけ誰かの心を動かせる程の熱い夢があるのなら必死に追いかけなさい。娘を出すのは不安だけどお金なら心配しなくてもちゃんとあるし。いつか、俺達にも聞かせてくれ。誰かの心を動かすようなAの熱い夢を。俺らを思って、ずっと我慢させてたんだな。ごめんな。解放されたら少しでも語る事が出来るだろう」
お父さんが、許してくれるなんて、夢みたいだ。
『ありがとうお父さん。お母さん、出てもいいですか?』
母「お父さんがそう言うなら行ってきなさい。県外に出て一人暮らしする事もいい経験なんだから」
『ありがとう、お父さんとお母さん!』
父「お礼はあの子に言いなさい。確か、岸くんだっけ?Aのクラスメイトの。今日、仕事から帰ってたらグローブ持って急に俺の所に来てAの事必死に頼んできた。もう、ビックリしたよ。必死に頭下げてお願いしますなんて言ってくるから。ホントに素直でいい奴だな。あんな子を大切にしなさい」
嘘、岸が?
私のお父さんに、頭下げた?
岸は言ってくれたね
“俺が説得する”
“佐竹の夢は絶対叶う。俺が絶対潰さない”
“家に乗り込む”って。
ホントに、そうしてくれた。
家には乗り込んでないけど、お父さんに急に話をするし、岸が説得したみたいなもんだし、夢だって潰さずに守られた。
全部、岸のお陰。
ねえ、こんなにされたら私..........
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作者名:きい | 作成日時:2017年2月10日 18時