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岸side
佐竹が泣いてる。
俺に、電話越しに。
相当、思い入れが強いんだと思う。
最初からそんな事は分かっていた。
話す姿からして。
彼女が、俺に“ありがとって、嬉しい涙”って言った。
この言葉を聞いて決めた。
俺が、佐竹の両親説得するって。
『佐竹、これからは遠慮せずにいつでも連絡しろよ。俺も連絡してもいい？』
この彼女の夢が、俺と彼女を繋ぐ橋になればいいなって。
A「うん。いつでも連絡して」
そう言われるとやっぱり嬉しくて、俺は益々気分が良くなる。
彼女が落ち着いて、最後はなんとなく世間話をした後、気づけば時計は1時が近くて3時間くらい電話したね〜ってなげーって。一時間ずっと泣いてたもんなって。朝練あるし、英表の予習してないから分担して一緒にやって。それでおやすみって電話を切った。
ああ、幸せだ。
俺。
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作者名：きい
| 作成日時：2017年2月10日 18時
