Volleyball 23 ページ24
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紫耀「お前の事やからあんなしつこく口説かれたらいつかは言い出すって思ってたよ」
最初は本当にそんな気はなかった。
だけど、いつか指導を受けてみたいと思った井ノ原先生。
約束をしたエリーヌ。
2人に口説かれると効果倍増で欲と申し訳なさがきてしまう。
私自身、きっと何処かで選手として春高に行くという思いが消えなかったのだろう。
それに今年入った七瀬。
あの子は私と共にレフトを守り、私が後衛に下りた時は彼女を主軸として固まった。
言わば、あの子も逸材だ。
まあ、そこまでバレーに執着のないあの子は続けたいのと近いそれだけでここを選んだらしい。
七瀬とエリーヌと組めたら何とかなるんじゃないか、次第にそんな気もしていた。
『え？』
廉「なんとなく分かってた。少なくとも相談してくるってそういう事やん？揺らいでなかったら報告もせえへんやろ、絶対」
確かにそうだ。
1年生の頃もしお兄ちゃんと4月か5月には再会してたとしたら怪我させられるとしか報告しなかったと思う。
『うん。新しいマネージャーの子見たでしょ？あの可愛い子』
廉「うん、おったな」
『あの子マネにって私が言い出したの。書類見て、この子だったら私が抜けてもやっていけるなって。最低でしょ？』
紫耀「そんな事ない。都合でおらん日もあるわけやし。顕嵐どうすんの？戻るって今言ったら不仲になりかねんよ？そういうので別れるって事もあるんけやから」
顕嵐はあの時、私を止めてくれた。
でも私はマネになった。
少なくとも私は顕嵐を裏切る事になった＿＿＿＿＿＿＿
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作者名：きい
| 作成日時：2017年3月18日 19時
