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帰り道 ページ11

アオイと俺はみんなに「またね」と手を振り、車に乗り込んだ。
「アオイ、これ。少し勝手に直しちゃったけど、ちゃんと持ってきたぞ。」
俺は青色のリストバンドをアオイに返した。
アオイはリストバンドをじっと見つめて、小さく「あっ」と言って俺を見た。
「余計なことしたか?あまりにもシンプルだったから、アオイの名前を刺繍してみたんだけど…」
アオイはリストバンド見直して、目を輝かせた。
俺はアオイが喜んでいることに喜びを感じ、早く帰ろうと車のエンジンをかけた。
エンジン音と重なりよく聞こえなかったが、アオイが小さく「ありがとう」と言った気がした。


家に戻るのに車で40分程かかってしまうので、アオイにカズたちの説明をしてしまうことにした。
俺がアオイに、家の説明をすると言うと俺の方を見て俺が話すのを静かに待ってくれた。
家は山奥にあること、家に俺以外に3人の人がいること、みんな俺の友達でアオイが来ることを楽しみにしているということ、あとはそれぞれの生活をざっくり説明した。
俺の説明がしっかり伝わってるかは分からないが、アオイは「分かった」と言ってくれた。
「カズお兄ちゃんと、マノンお姉ちゃんと、ヒナお姉ちゃん。あと、Aお兄ちゃん」
俺が説明し終わってから、アオイはずっとみんなの名前を確かめていた。


「よし、着いたぞ。アオイ疲れたか?」
アオイは首を横に振る。小さく細いアオイの右腕には俺が返したリストバンドがあった。
近所に人がいる訳でもないので、とてつもなく広い敷地にアオイはきょろきょろと周りを見回している。
俺はアオイの荷物を持ち、玄関へと向かう。
アオイは俺の後ろを静かについてきた。
「ただいまー、アオイ連れてきたぞー。」
玄関を開けると、カズが大はしゃぎで迎えてくれた。アオイはかなり驚いたようで俺の後ろに隠れてしまった。
「あれ、アオイちゃんいないじゃん。」
「お前が大きい声出すから、アオイ怖がってるぞ…」
カズは今1人でずっと待っていたらしい。また少しだけ部屋が散らかっていた。
「お、お邪魔します。」
アオイが小さく挨拶すると、カズは満面の笑みでしゃがんでアオイと目線を合わせて手を差し出した。
「今日からアオイちゃんの家でもあるんだから、挨拶はただいま。俺はカズ、よろしくな。」
アオイは驚いた様子で1度俺を見て、カズによろしくお願いしますと握手を交わした。

カズはよほどアオイが来るのを楽しみにしていたのか、自ら率先して家の案内をしていた。

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白詰草 - コメントありがとうございます!!多忙なもので更新が遅くて申し訳ないです。スキマ時間で書いていきますので気長にお待ちいただければと思います! (2020年11月30日 16時) (レス) id: faba208d06 (このIDを非表示/違反報告)
ユメ@うぇーい教おいしい美茶教(プロフ) - 初めまして…!題名に少しつられてのこのこやってきた者です!オリジナルなので、原作なども読まなくて良いし、どんどん引き込まれます…!ゆっくり更新でも良いので、更新、頑張ってください…! (2020年11月29日 6時) (レス) id: e02f1d7237 (このIDを非表示/違反報告)
白詰草(プロフ) - コメントありがとうございます!!超スローペースで申し訳ないです。また読みに来て頂けたら嬉しいです! (2019年12月14日 1時) (レス) id: faba208d06 (このIDを非表示/違反報告)
みるくプリン(プロフ) - はじめまして!続きが気になって一気読みしました。これからも頑張って下さいっ(*^^*) (2019年12月10日 2時) (レス) id: 7db76bcf0c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白詰草 | 作成日時:2019年4月18日 1時

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