【ヒロアカ】轟兄さん３【男主】 (ページ27)

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「よ～。イレイザー、A」

「ご無沙汰してます」

『お疲れ様です』

登場するや否や独特な掛け声で俺たちを出迎えてくれたマンダレイとピクシーボブは相変わらずな様子

そんで俺はあの猫衣装を見るたび寒気がする

「久々にAもこれ」

『着ませんから！！』

「え～似合うのに」

もう随分前のことだが俺が高校の時この人たちに無理やり同じ服を着せられたことがある

そして会うごとに着ろと脅されるのでそろそろ勘弁してほしい

「A先生あのコスチューム着たことあるん？」

『麗日さん、聞き流していいからね』

「私も見たいわケロケロ」

そんな和やかな空気もすぐに変わり、なぜこんなところに降ろされたのかと不思議に思う生徒たちとニヤニヤする俺たち

「今は午前９：３０分早ければ、１２時前後かしら」

「ダメだ、おい…バスに戻ろう」

『１２時３０過ぎたら昼飯抜き。
ちなみに俺はお前らと同じ年の時１時間５３分で着いたから』

「悪いね諸君、合宿はもう始まってる」

ピクシーボブの個性により生徒らは森の中に放り込まれた

「しかし無茶苦茶なスケジュールだね」

「まぁ、通常２年の前期から習得予定のものを前倒しで取らせるつもりで来たので」

『大丈夫です。あいつらなら』

「Aは１年の時２年に混ざってこれやったもんね。
２年の中でも圧倒的に早くて、力があった…
あん時の私たち、すごい驚いたんだよ

この子は何を生き急いでるんだろうって」

『思春期だったんですよ。俺も』

実力はまだまだ

上から見る限りこの調子では３時間どころか日が沈む前までに間に合うかどうか

でも、それでいい

あの時、俺ができなかったことを

知らなかったことを学んでいけば

「A行くぞ」

『はい』