【呪術廻戦】黙ってろモブ４-青天霹靂-【男主】

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モクモクモク


泡が空中に飛んだ








「みてみてみてA、東京タワー」








鏡に映るAの髪は泡によって上に立てられている

無表情の彼が自分でやるはずもない

原因はAの後ろに座っている五条悟であった








「お客様痒いところはないですか」

『…』

「あぁA美容院行ったことない？」

『ない』









今は風呂の時間でAは五条によって髪を洗われている









「シャンプー流すから目閉じてな」







言われた通りに目を瞑ったA、できるだけ顔にかからないように温いお湯で泡が洗い流される









「はい、おしまい。お湯に浸かってて」









チャポンと湯船に浸かりボーッと何をするでもなく真ん前を向いている

お湯に浮かぶアヒルのおもちゃだけがぷかぷかと揺れ動きながら




数分後、急にお湯の量が増えて溢れかえった

自分の体の両横から足が伸び、スッと体が浮くと腕が巻き付けられる







「かわいいねA、かわいいね」







そういって洗ったばかりだと言うのに頬に何度も何度もキスされた

この男はこうしたことを僕によくしてくる

一体なんの意味があるのか知らないけれど、飽きもせず何度も何度も









「100数えたらでよっか。上がったらアイスたべよ何味がいい？」

『…ちょこ』

「ん〜かわいいねA、かわいいね」

『…』







この男はよく僕に可愛いと言う。その意味があまりわからない

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