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「大丈夫?何もしてなくても体力消費されてるでしょ」

『ん、でも仕方ねぇよ。呪力調整できるまでは俺が体力つけるしかない』






久しぶりの任務ってこともあり多少の気疲れもあったんだろう

抱き抱えこまれている体温と頭を撫でる手に悔しくも眠気が襲う

目を擦る手を止められるとトントンと腹部を優しくたたかれ気を抜くとウトッと落ちそうになる








『俺もう子供じゃねぇし…やめろ』

「でもこれするとAすぐ寝てたよ?」

『だから、子供じゃ…』

「いいよ寝ても。僕に背中預けて」







また甘やかされる

クソっと思いながらも何か催眠の術でもかけられているのか疑うほど力が抜けてしまい身体を悟に預ける







『俺、強くなるから』

「Aはもう十分強いよ」







耳に残る心地よい声が遠くなっていく

薄れていく意識の中で争いながらなんとか自我を保つ






それ以外の選択肢が俺にはなかった。

あの家に生まれて、不動明王の力を受け継いだ俺には他の選択肢はなかった

だけどあの日、あの一本道から急に悟が手を引っ張って道じゃない道を進んでいつか、それが俺の道になった








多分俺と悟は似ている

悟も生まれた瞬間に人生が決まっていた

呪術師になるという道

それ以外の選択肢はなくて、こいつはその道を歩んでいる

好きとか嫌とか、そういう感情は抜きにしての話








『悟よりも強くなるから』







呪術師しかなかったこいつの人生を、今度は俺が広げてやりたい


多分それが俺の親孝行…







『今度は俺がお前に呪術師やめてもいいよって言えるようになるから』







スッと限界の意識をこいつの温もりに埋める







「こんなに大人になっちゃって…」





あんなに小さかった頃を思い出していつの間にか成長していた自分の中で眠る子の額におやすみの魔法をかける

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ミラ(プロフ) - 要さん» あまあまのあまが見たいです!!絶対ドロドロでしょ笑 真綿に包んでそっと大切に宝箱に仕舞い込んでそうな感じしません??ふふふふ (2021年1月17日 22時) (レス) id: 23e9cd344d (このIDを非表示/違反報告)
ミラ(プロフ) - 要さん» あまあまのあまが見たいです!!絶対ドロドロでしょ笑 真綿に包んでそっと大切に宝箱に仕舞い込んでそうな感じしません??ふふふふ(^ ^) (2021年1月17日 22時) (レス) id: 23e9cd344d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ミラさん» リクあじゃっす!!でも今でも結構ごじょせんあまあまのあまよ。もっとあまあまにしてってことかいな?ふふふふふ (2021年1月17日 22時) (レス) id: dc654e081f (このIDを非表示/違反報告)
ミラ(プロフ) - リクエストなのですが、夢主さんが女の子だったらバージョンも見てみたいです!絶対女の子なら五条先生ゲロ甘で距離感バグだろうな〜と思いまして笑笑 ご検討ください(o^^o) (2021年1月17日 20時) (レス) id: 23e9cd344d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - mさん» あぁぁ、mさんありがとうございます。そう言ってもらえてすごく嬉しい…うぅぅ、心に沁みてゆくありがとうございます。 (2021年1月13日 22時) (レス) id: dc654e081f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年12月14日 18時

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