【呪術廻戦】黙ってろモブ３【男主】

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五条先生に連れられて一度Aの舞を見たことがある

その時はまだ俺も幼くてこいつの素性なんてものは知らなかった。

俺と同じく呪が見えて祓える奴くらいにしか








舞っているAに目を取られた。いつもの荒っぽさからは微塵も感じられない繊細な動作に、丁寧な所作

真っ直ぐな瞳の先の目線を辿るとたまに交わる目線は艶っぽく、どこか官能的

ハッとして隣にいる迦楼羅(カルラ)に目をやると興奮しているのか火の粉を吹きながら飛び跳ねたり走り回ったりしている







すると米粒ほどの火の粉はビー玉ほどに大きくなり、どこからか翼が生える

その様子に驚嘆するとちょうどAの動きも止まった

俺に向ける目線はまだ余韻が残っているのか情欲的でそれに反応してしまう俺の体







『恵？』


「わ、悪い…なんでも」









頼む今、近寄るな。

そんな願いは届かず俺の前まで寄ってきたAは膝を曲げ目を合わせてきた



目線を外すために俺は顔を迦楼羅(カルラ)の方に向ける。生え出した羽で空中をぎこちなく飛び回っていた。

あいつの変化を報告しようと口を開くとグイッと無理やり顔を正面に向けさせられ否が応でもAの方に向けられる









『恵、俺を見て』

「それよりも迦楼羅が」

『寂しいからそれやめて』






やめてって、俺が言いたい

そんな顔して俺を見るなよ。見透かすように俺を見るな





「お前は本当にずるい」






そっと顔から離れていく指

Aの目を見つめた

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