【呪術廻戦】花占いで嫌いが出た【五条悟】

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「なんで、なんでAさん。なんで…なんで」






先ほどから「なんで」を連発している五条さんはここ３日ほどこの調子だ。


それはどこへ行っても何をしててもそうで、私が送迎している今も、任務で特級呪霊を相手しているときも、授業中も。







「Aさん既読つかない。もう1000件もメッセージ送ってるのに」








いや1000件！？それが理由なのでは？

ベローんとアイスが溶けたように五条さんも覇気がない

それでもやることはやっているようだが。かける言葉も見つからない







「ねー、伊地知」

「ヒィィ…はい。なんですか」

「Aさんどこ行ったの」

「…それは桜庭さんに口止めをされていて」

「は？」






腹の底から出たような声に震える。

私、ビンタされる…





「Aさん。なんて言ってた…？」

「えっと。」






『五条君がいろいろ聞いてきても秘密にしててくれる？五条君には自分の仕事に集中して欲しいから。お土産買ってくるから』




とその通り伝えるとガタゴト車内が揺れる

えぇぇ！？とミラーで後部座席を見ると陸にあげられた魚のように飛び跳ねている






「Aさんの声で聞きたかった、てかAさんが僕の行動を予測して…あぁぁぁ、お土産僕のためにって、僕を考えながら買ってくるってことだよね！あぁああああ。仕事がんばるよぉAさんっ」

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