【呪術廻戦】花占いで嫌いが出た【五条悟】

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『私は…』







五条くんの最後の告白を聞いて申し訳なくなった。

こんな最強なんて言われる彼に、こんなにまで想われているなんて









『私は一般の家庭に生まれたの。父も母も、祖父母も…先祖もたどっても全員、非呪術師でそこにパッと突然変異で私が生まれた。


それでも家族は私のことを愛してくれた。みんな私のことを信じてくれた


だから呪いが見えることくらいどうってことないって思ってた。幽霊が見えるくらいにしか思ってなかった』









だから普通の人生を歩めると幼い頃から潜在的に思っていた。誰もが思い浮かべる幸せを。

普通の中学校に進学して、高校に進学して、大学ではっちゃけて

好きな人と愛し合って、仕事をして、いつか結婚して。子供を産んで…歳をとって死んでいく





そんな人生を送るんだろうって思ってた。








だけど自分が思った以上に私の呪力は大きくて、コントロールすべきだと偶然出会った呪術師にそう言われて呪術高等専門学校へ入学した



最初はただ呪力のコントロールの仕方だけ学ぶ。そういうつもりで入学して先生たちもそれを了解してくれた



だけど自分が希少な存在だと知って。人を治せると知って少し良い気分になっていた。調子に乗っていた









だけどある日、その当時の私では救えない命もあった。

目の前で人が死んでいく

救えたはずの命を、私は救えなかった。

一度きりじゃない、何度も何度もあって呪術師は人間らしくは死ねないことを知った






逃げることはできなかった。目を背けることはできなかった

その時から私は呪術師になることを決めた

その時から、私は幸せに生きることを諦めた。幸せな未来を描くことを一切にやめた

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