【呪術廻戦】黙ってろモブ【男主】

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俺の休日の過ごし方というともっぱら寝て過ごすことが多い

そもそも休みが少ない上に、全休なんてもっと少ない

俺の術式のおかげもあってか上は俺をこき使わせまくる







『俺は悟じゃないっつーの‼︎』







悟よりも扱いやすいということもあるのだろう。

部屋の中でゴロゴロするのも飽きてきて高専の敷地内を散歩し新鮮な空気を吸う。果たして東京の空気が新鮮かどうか曖昧なところではあるが…

それでも学校の中で一番神聖だと思われる石段の上に座り森林浴なんて、柄にもないことをしてみるとTシャツからでる腕から下に痣がゆったりと降りてきて手の甲で動きを止めた




これは非術師には見えない。これが何かは検討はつくもののはっきりこれだと言われたことはない。

話しかけても返答することもなく、それが意思を持っているのか言葉が通じるのかそれさえもわからない

ただ、俺の体の中で動く変なもの…






「珍しいね、こんなとこにいるなんて」

『別に珍しくねーよ』

「休みなら出かければいいのに」





そっと俺の隣に腰掛けるそいつに目を向けるといつもの目隠しではなくサングラスをしていた




「青春謳歌しなきゃ」

『青春、ね…』





返す言葉もなく適当に反芻してそっと目を閉じる。風に揺れて擦れる葉の音に耳をすませるとどこからかシャンシャンと巫女鈴の音が頭の中に響き悟に目をやる







『母さん、来たの…』

「さすが」







悟はポケットから呪符を出すと人差し指と中指で持ちペラペラと揺らす

先ほどの鈴の音はこの札にかけられた呪力の音色

実際に音がするわけではない。俺の家特有の呪術で他の術師には感じ取れないもの








「これ、捨てちゃおっかA」

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