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『そんなことしたら実力行使で俺を取り上げにくるよ』

「大丈夫だよ、そのときは僕が全員殺すから」

『頼もしいね』




悟から札を取り上げて石段の上に置く





『指、噛んで』



差し出した人差し指を悟はためらわずに自分の口内に入れ噛むと血が滲み出る

自分でするより人にやられた方があまり痛くない…そんな気がするだけ

呪符に血を擦り付け手をあわせて真言を唱え終わると札全体に龍の絵が浮き出る






「ねぇA」

『いいんだよ、これさえやればあの人たちもそんなに干渉してこないでしょ。俺はここが結構居心地がいいの…出たくないんだよ』

「指、貸して」





滲む血を舌で舐めあげる教師がどこにいるのか

皮膚から浮かび上がる血液をすくい取るだけではなく傷を抉って中の血さえも飲み干すように舌をねじ込む

青い目はいつまでも俺を見つめて俺もそれを見つめる





『悟、悪いけどあの人たちにこれ叩きつけてきて』

「本当に叩きつけて来るけど」

『…渡してきて』

「お前も大変だねあっちもこっちも」




そっと撫でられ引き寄せられる頭は野郎の胸に埋まる



『そういうのいいから』

「少しは甘えていいんだよA」

『調子に乗んな、早く行ってこい』





「はいはい」と石段から下り、悟はピラピラと札をなびかせながらその場を立ち去る。俺はそのままそこに寝っ転がると悟は足を止め「そうだ」と振り返る







「伝言あるけど聞く?」

『一言一句当ててやろうか。_御社へ御戻りくださいA様_だろ』

「それでお前の伝言は?」

『くたばれ』

「ククク、了解」

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leon(プロフ) - 初コメ失礼致します。連載されている頃からずっとこの作品が好きです!また読めて嬉しいです! (2022年2月1日 23時) (レス) id: adc2534afa (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - アロンさん» お待たせしました、待っていただけていたなんてうれしいです。楽しんでいただけたら幸いです。 (2022年1月4日 22時) (レス) id: dc654e081f (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - のれちさん» こちらこそ、また読んでいただけるなんて嬉しいです。ありがとうございます (2022年1月4日 21時) (レス) id: dc654e081f (このIDを非表示/違反報告)
アロン(プロフ) - 公開待ってましたー!!作者さんにも色々あったでしょうに、公開してくれてありがとうございます!!これからも応援し続けます! (2022年1月4日 18時) (レス) id: 39d8d24e35 (このIDを非表示/違反報告)
のれち - 1年前(?)ぐらいからずっとこの作品を読んでいて、非公開になった時は「ファ?」ってなっていたけどもう一度読めるなんて、、、嬉しすぎて語彙力がもうなんか泣きそう😢 (2022年1月4日 15時) (レス) id: 1af6bcdd02 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年11月17日 22時

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