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サラリーマンの群れでごった返す東京駅を怠そうに突き進む桜庭Aは東北新幹線「はやぶさ」へ乗り込みドンと不機嫌に席に着いた
それを横で見て彼の隣に腰を下ろした伏黒恵はそんなAに先ほど買った飲み物を手渡す
「機嫌悪いな」
『理由聞きたい？』
「できれば聞きたくない」
『…聞けよ』
「昨日と今日の任務でお前寝てないんだろ。少しでも休んだ方がいい」
『昨日の任務なんだったと思う？都内の公園に呪いが大量発生。それの処理なんてそこらの呪術師にやらせてろよ。…それに加えて今朝は緊急任務だなんだって出発の２時間前までスケジュール詰められたし…』
公園に発生する呪いの大部分は子供の純粋な感情から出るもので、呪い自体が強力となることはあまり多くない。しかし公園は子供の感情の溜まり場、それがプラスのものであるのなら問題はない、しかし子供は純粋だからこそ簡単に負の感情も抱くのだ
公園の呪いの大量発生は文字通り大量の呪いが発生していたのだろうと伏黒は予想する。呪いがいくら低級だったとしても数十、あるいは数百の呪いを祓うのにそこらの呪術師では到底対処できるはずもない。
だからこそ自分が呼ばれたというのに。その自覚がこいつは無いらしい
『今回の任務だって昨日急に言い渡されて…回収だけなら俺いらなくね？同伴がお前じゃなかったら断ってたよ』
何気なしにこいつがつぶやいた言葉に不覚にも口元が緩み、それを手で隠す。
こいつは実力があり、実績もある引く手数多の呪術師だ。そんな彼に認められていると感じて素直に嬉しいと思ってしまった
照れるなんて自分らしくも無いのに
「いいから寝ろ。ついたら起こしてやる」
『肩貸して』
「断る」
『じゃぁ膝貸して』
「もっと嫌だ」
ズンと重くなる肩と首もとに当たる細く柔らかい感覚
『俺に寝て欲しかったらこれくらい我慢しろ』
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leon(プロフ) - 初コメ失礼致します。連載されている頃からずっとこの作品が好きです！また読めて嬉しいです！ (2022年2月1日 23時) (
レス) id: adc2534afa (このIDを非表示/違反報告)
要(プロフ) - アロンさん» お待たせしました、待っていただけていたなんてうれしいです。楽しんでいただけたら幸いです。 (2022年1月4日 22時) (レス) id: dc654e081f (このIDを非表示/違反報告)
要(プロフ) - のれちさん» こちらこそ、また読んでいただけるなんて嬉しいです。ありがとうございます (2022年1月4日 21時) (レス) id: dc654e081f (このIDを非表示/違反報告)
アロン(プロフ) - 公開待ってましたー！！作者さんにも色々あったでしょうに、公開してくれてありがとうございます！！これからも応援し続けます！ (2022年1月4日 18時) (レス) id: 39d8d24e35 (このIDを非表示/違反報告)
のれち - 1年前(？)ぐらいからずっとこの作品を読んでいて、非公開になった時は「ﾌｧ?」ってなっていたけどもう一度読めるなんて、、、嬉しすぎて語彙力がもうなんか泣きそう😢 (2022年1月4日 15時) (レス) id: 1af6bcdd02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：要
| 作成日時：2020年11月17日 22時
