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「A起きろよ」







体が重い

鈍い感覚の底から無理やり引っ張られた

お前の声が聞こえたから






「もう授業終わったぞ」







それは懐かしい姿だった

泣いてしまうほどに







「ぇ、は?お前何泣いてんだよ」






慌てふためいたお前はティッシュなんて持っているはずがなくて指の腹で涙を拭う







『悟』







何日振りなのか何百年振りなのかわからない時間のなかで久しぶりに呼んだ名前


これは俺の記憶だろうか、それとも夢だろうか


にしてもまさか久しぶりの悟の姿が高専時代のものとは…、幼少期の記憶が俺の真髄に残っているということなのだろう







「怖い夢でもみたのか?お前らしくもないな」

『…すこし違うな』

「あ?」

『本当の悟ならここで俺を抱きしめて怖くないって撫でてくれる。ツメが甘いよ倶利伽羅』

「な、何言ってんだよお前!は!?抱きしめるとかするわけねぇだろ!」

『はぁ…わかったからもうやめて。面白くない』







どうせ倶利伽羅が見せている幻覚かなにかだろう

あいつの生得領域に留まってから長いこと時間が経った

退屈にしている俺になにかしてやろうと考え抜いた策だろうが悟を思い出させて何になるというんだろうか







『それに悟が高専の時の俺はもっと幼かっただろ。これじゃ同級生だ』

「お前マジで何?暑さでやられた?」





懐かしい高専の教室に4つの椅子と机

俺が一番端で隣が悟





『4つ、』






その数に違和感を覚えた

この机が俺ので隣が悟。この時代設定なら一つは硝子のもの

なら残されたあと一席は一体誰のものだ

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りりちゃん(プロフ) - また1から読み返してしまいました本当に大好きです更新お待ちしてます!!! (4月6日 21時) (レス) id: 0c4dd5db53 (このIDを非表示/違反報告)
チョッぴー - 面白いです!!6まで見終わったのですが、7にパスワードがかかっているため見れないです😭 (12月20日 18時) (レス) id: c869ae0323 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - あおさん» お久しぶりです。そんなこと言っていただけて本当にうれしいです。本編も良ければ最後まで見ていってください。 (10月6日 16時) (レス) id: fff3568e99 (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - ずっと作者様の書くお話が忘れられずにいました。本誌で心が抉られていたので、本作品の続きが読めて嬉しいです‼︎ (10月5日 21時) (レス) id: 2801323682 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - りりちゃんさん» ありがとうございます。とても嬉しいです。楽しんでもらえるように頑張ります。 (9月22日 20時) (レス) id: fff3568e99 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年9月21日 21時

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