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『悪いけど先生。俺はこの任務パスだね』
ここは過去なんかじゃない。
俺がどうにかしてあの未来を変えられるというのならたとえ死んででも夏油傑を完全に葬るし、なんならあの未来に少しでも通じる可能性を一つ残らず消し去る
「ダメだ。天元様からの直々の依頼。一人とも欠けてはならない」
だけどそれは不可能だということはもうわかっている
任務の間に見つけた宿儺の指
破壊しようとしても肝心なところで触れることすらできない。
物が俺を認知しない。つまり通り抜けてしまうということ
ここは直接未来に影響を与えるような未来じゃない。元々俺がいない世界で悟たちの過去だ
『天元だから嫌なんだよ。あのババァ…』
「まるで天元様のことを知ってるような言いぐさだね」
『知ってるさ、嫌なくらいにな。てことで俺は参加しない』
夏油の質問を軽くあしらって席を立ち教室を出る
『で、なんで着いてくんの悟』
「勘違いすんな俺もこっちに用があるだけだし」
『山の奥に?』
「…お前こそどんな用だよ」
校舎の裏手にある森の斜面を登る
ただ不動護摩供の木を取りに行くだけ。あの木はなんでもいいわけではないから
『天元のことなんで俺が知ってるか聞きにきたんだろ』
「ちげぇし」
『なら俺が任務を断った理由でも知りたい?俺がいなくたってそもそもお前ら2人でどうにかなる件でしょ』
「そういう話じゃねぇ」
腕を掴まれて悟の方を向かせられる
少し睨みつけられた目に背けた
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りりちゃん(プロフ) - また1から読み返してしまいました本当に大好きです更新お待ちしてます!!! (4月6日 21時) (レス) id: 0c4dd5db53 (このIDを非表示/違反報告)
チョッぴー - 面白いです!!6まで見終わったのですが、7にパスワードがかかっているため見れないです😭 (12月20日 18時) (レス) id: c869ae0323 (このIDを非表示/違反報告)
要(プロフ) - あおさん» お久しぶりです。そんなこと言っていただけて本当にうれしいです。本編も良ければ最後まで見ていってください。 (10月6日 16時) (レス) id: fff3568e99 (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - ずっと作者様の書くお話が忘れられずにいました。本誌で心が抉られていたので、本作品の続きが読めて嬉しいです‼︎ (10月5日 21時) (レス) id: 2801323682 (このIDを非表示/違反報告)
要(プロフ) - りりちゃんさん» ありがとうございます。とても嬉しいです。楽しんでもらえるように頑張ります。 (9月22日 20時) (レス) id: fff3568e99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:要 | 作成日時:2023年9月21日 21時