【QK】十人十色【短編集】 (ページ7)

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すれ違い izw ページ7

your side

あぁめんどくさい感情が渦巻く。
気持ち悪い感情が渦巻く。

もっと私の事見て。私を一番に考えて。

もっと隣にいたかった。離れないでよ、。

ハッと目を覚ますとアラームのなる5分前

冬だと言うのに寝汗をかいている。最悪な気分。

なる前にアラームを切って身支度をする。

君と別れてから数年、未だに夢にうなされる。

今でも彼を好きなことが目に見えるようで気分が悪い。

私が耐えられなくて振ったのに。いつまでも未練がましい女ね。

自分に嫌味を言いながら身支度をしていく。

クイズがあったから付き合えたのにクイズがあったから別れたのだ。

はは、何だこの皮肉笑えちゃうね、笑えないね。

いつもの大袋のお菓子から1つとって文字を書いてカバンに入れる。

仕事の準備を終え会社へ向かう。

電車に揺られながら音楽を聴く。

あなたが教えてくれた曲は全て消したの。

あなたが好きだって言っていた坦々麺とカレーも別れてから1度も食べてないの。前は１ヶ月に3回はカレーだったのに。楽だったのよ？

あなたが来る日はいつも部屋を綺麗にして

他に好きな物なんて知らないから坦々麺とカレーのリピート。

喧嘩した日はアルフォートにごめんねと書いて渡す少し素直じゃない私。

それを笑って俺もごめんって言ってくれるあなた。

私のカバンの中には別れたあの日から毎日ごめんね、と書いたアルフォートを入れている。朝書いて帰ってから食べるの。

意味なんてない？わかってる。

あのね。私あなたのこと、

嫌いになりたいの。

ちがう。

忘れたいの。

あなたにであった日もあなたと過ごした日々もあなたの顔も笑顔も泣き顔も怒った顔も

あなたと別れた日のことも。

全て全て忘れたいの。

でも出来ないの。私バカだから。

いつかまた会えたら渡そうって思ってカバンに入れてるの。素直に口で言える気がしないから。

そもそももう会えるわけないのに。
あなたが私を許してくれるわけないのに。
そもそも、私の事なんてもうどうでもいいんだろうな。

分かってるよ。

ねえクイズ王、最後に問題です。

私があなたを忘れるまでどれくらいの時間を要するでしょうか。