神秘 kwmr ページ8
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人間ってさ、すごいと思わない?
僕はね、とても魅力的に感じるんだ。
染色体の違いで男と女が別れて
違う染色体のもの同士が惹かれあって
かと思いきや同じ染色体同士も惹かれあって。
稀に周りと違う染色体の者がいて。
そんな誰しもに命がある。
なんて神秘的なんだろう。
僕にも染色体が組み込まれてて命があって僕になる。
僕のことを神だと呼ぶ人がいるけれど、僕は人間でありたいんだ。
言語がある。そして国によって違う。
宗教がある。そして国によって違う。
でもみんな命がある同じ人間。
僕がAさんに惹かれたのは何故だろうか?
何に惹かれたのだろうか?
20数年生きていても たくさんたくさん勉強をしてきても分からないことだらけの世の中は苦しくて辛くて、だけど暖かく楽しいのだった。
こうやって考えることも神秘的。
人間って感じがするよね。
Aさんは、僕のことをどう思ってるんだろう。
わかるはずの無い他人の考えを当てようとするのもまた人間らしい。
同じ気持ちなら、いいな。
僕以外に僕と同じ気持ちを向けていたらどうしよう。
黒くて汚い感情が僕の腹の中を埋めた。
きっとこれは嫉妬という感情。
感情って面白い。 怒りや悲しさや憤りが混ざったようなこの感情は気分が悪いが悪くない。何を言ってるんだろう。
嫉妬したい!と思って湧いてきた訳では無いのだからこれもまた人間の仕様はすごいな、と思う。
意識していない感情
意識している感情
全てが僕を作ってる。
あぁ、神様
僕を人間に産んでくれて彼女を人間に産んでくれて
僕らを出会わせてくれてありがとう。
この神秘的な世界に 僕はまた涙をこぼすんだ。
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作者名:やまだはなこ | 作者ホームページ:
作成日時:2020年5月20日 2時