言葉よりも ko-chan ページ4
your side
ずっとずっと隣にいたね。生まれた時から同じ病院。
大きくなる時もずっと一緒。いわゆる幼なじみってやつね。
まさかまさかのこんなことある? 好きになっちゃうなんて。
ずっとずっと友達だった。
いちばん私のことを理解してくれて、多分いちばんこうちゃんを理解しているのは私だった。
ていうかさ!そっちだって私の事好きでしょ?
授業中もチラチラこっちみてさ、志望大学一緒って知ったら嬉しそうにしてさ?
「なぁーあー A〜〜」
なんて腑抜けた声で私を呼ぶ時だって私のことが大好きってあふれてるのよ。 名前で呼ぶのは私だけなんて自惚れたっていいでしょ?
「教科書忘れたから一緒に見せてよ」
それが嘘だってこと分かるんだから、何年一緒にいると思ってんの? 嘘をつく時鼻を擦る癖、いつになったら治すの?てかいつになったら気づくの?
『しょうがないなぁ〜 ほんとぬけてるよね!こうちゃんは!私がいないとダメなんじゃないの〜?』
なんてからかってみるとほらみろ、耳が赤くなる。
「なっ!はっ!なにいってるの!てか抜けてないし!!たまたまですぅ〜」
『何回偶然が重なってるのさ』
なんて言うと罰が悪そうな顔してる。
こんなじゃれた会話も楽しいけどさ。
そろそろ、待ちくたびれたのよ。
家が隣だから今日も一緒に帰る。
お互い部活があるから帰る頃にはあたりは真っ暗。わざわざ待っていてくれる、そんな些細なことにも私への好きが溢れてるじゃない。
『ねぇこうちゃん』
意気地無しで恥ずかしがり屋な君に
私の愛を教えてあげる。
私はこうちゃんのネクタイを引っ張りそっとキスをして
「伝わった?言葉なんかより効き目あるでしょ?ほら、答えは?」
強気な顔をして問いかけた
もちろん答えは____
__________________
83人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「QuizKnock」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:やまだはなこ | 作者ホームページ:
作成日時:2020年5月20日 2時