【QK】十人十色【短編集】

笑っちゃうほど ko-chan ページ25

your side

『ねえやばいでしょそれは』

｢うるさいな！もう！！｣

朝から1人で大笑いする私。

恋人であるこうちゃんとの初めてのお泊まり

すごく緊張していたはずなのにいつの間にかもう朝だった。

昨日の夜はゲームをして22時に寝るという大の大人が、しかも恋人なのに何もしないなんてことある！？って感じだった。

で、現在。何を見て笑っているのかと言うと

こうちゃんの寝癖。いやこれは笑わざるを得ないよ。

『あっははは、なんでどうやったらそんな寝癖着くのさ！！笑』

｢いつもこうなの！！！しょうがないでしょ！！！｣

朝からぷりぷり怒るこうちゃんが可愛くて可愛くて、

そして愛おしくて。

寝癖の着いた頭のそっと撫でながら笑いすぎてでた涙を拭きながら

『こうちゃん、ほんとにすき』

とひとつキスを上げた。

突然のことに驚き固まっているこうちゃんを無視してベッドから降り洗面所に行く。

顔を洗っているとドタドタとこちらへ来る足音。

顔を真っ赤にしながら彼は

｢俺も！！俺も好き！！！｣

と 勢いよくキスをしてきた。

そんな姿もまた可愛くて愛おしくて、

思わず笑っちゃうほどだった。

悪魔 sgi→←副流煙 ymmt

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