❀27話 ページ29
〜鬼灯side〜
『お手隙が…ない。そうですか。』
分かりずらかったですかね。
この人は切れ者な反面、抜けているところもあるので。
鬼灯「またの機会に、細かな所も案内します。」
付け足して、ふとAさんに視線を移すと
理解したのか神妙な面持ちが少し晴れたみたいです。
『あ！小さいのなら、可愛いかもしれませんねぇ〜』
この、ふわっと微笑む姿が印象的で周りをも魅力する。
衆合地獄でもそうだったが、Aさんのことを公表したらますますではないかと心配です。
『鬼灯さま？』
部下、そして私の側近の立場なら心配ないとは思いますが…
まぁ変な気を起こして迫ってくる輩がいたら、容赦なくぶちのめしましょう。
『鬼灯さまー？』
鬼灯「はい。」
いけない、ボーッとしていました…
『法廷に戻ってきちゃいましたけど。』
閻魔「あれ〜？2人とも早かったねぇ。」
鬼灯「えぇ、次は閻魔殿の寮に行きます。」
閻魔庁と閻魔殿、少し混乱すると思うので説明を。
閻魔庁は、閻魔殿の中にある役所名なのです。
ですので全体を指す時は"閻魔殿"となり、閻魔殿の中に寮も存在するのです。
『……廊下、長いですね。』
鬼灯「そうですね、いい運動になりますよ。」
先程の外廊下よりも遥かに長い廊下に、面食らって。
たしかに
『運動不足のときは走りますか〜。』
鬼灯「この先にある寮は男女で別れていて､此処で働いている獄卒が利用しています。家から通う方も勿論います。」
『閻魔殿は、寮が繋がっていて便利ですよね？』
たしかに現世とは違って、職場と寮が一緒になっているので珍しいかもしれません。
鬼灯「Aさんは、此処に住みたいですか？もし後々自宅を設けるのであれば…と思いまして。」
他に家を構えて、そこから仕事場へ来る獄卒は少なくない。
『んー…そうですねぇ。』
此処ではなくて他の場所に移るのであれば、土地を把握して用立てなければなりません。
篁さんにもお伝えしなくては。
鬼灯「遠慮せずにどうぞ。」
Aさんは少し俯いて悩みながら歩いている。
今すぐには答えが出しづらいのかもしれない。
鬼灯「特に急ぎではないので、ゆっくり考えてください。」
すると、Aさんは私の方を見上げた。
⋆┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┄┄┄┄┈┈┈⋆
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 145人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
KΛNΛ(プロフ) - Namiさん» 白澤と同じで東洋医学の研究してたはずなので、多分作ろうと思えば作れるのではと！ (7月25日 21時) (
レス) id: 69c8e0248c (このIDを非表示/違反報告)
Nami - 鬼灯さん、薬膳作れるのかな…？😅 (7月25日 19時) (レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
KΛNΛ(プロフ) - Namiさん» Namiさん、ありがとうございます( ߹ㅁ߹)やっと熱下がったので、頑張って書きますね！ (7月12日 13時) (レス) id: 69c8e0248c (このIDを非表示/違反報告)
Nami - 夏風邪ですか…お大事に。鬼灯さんも待っててくれるはずですから。 (7月12日 10時) (レス) @page36 id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：KΛNΛ | 作成日時：2023年6月11日 14時
