❀19話 ページ21
・
・
〜鬼灯side〜
Aさんを閻魔庁に配属するのは
本来なら亡者は地獄で罰を受け転生するか、天国行きか…
『鬼灯さn…､鬼灯さま！』
ムリに"鬼灯様"と呼ぼうとしている姿が、どこか小動物に見えて仕方がない。
鬼灯「Aさん、見えてきましたよ。」
『あれは？』
昼食をまだ済ませていないのであれば、屋台も多く立ち並ぶ衆合地獄の花街へ。
鬼灯「実際に地獄を視察していただくので、食べ歩きにしましょう。何か食べたい物はありますか？」
『そうですねぇ…、あ！これとか美味しそう。』
そう言って指差したのは、スズメの丸焼き。
鬼灯「確か京都の伏見稲荷辺りにも。」
『そうなんですよ！まだ食べたことなくて。』
鬼灯「これを2つお願いします。」
普通の女性は、初めてスズメの丸焼きを目にすれば引き気味なのですが…。
『美味しそうですねぇ…。』
スズメを炙る様子を間近で眺めながら、よだれが今にも垂れそうになっている。そう、これこそ逸材です。
店員「お客さぁん、そんなに近くだと熱いですよぉ？」
『はっ…、すみません。お腹空いててつい///』
衆合地獄の獄卒は、8割がた女性で占めています。
この花街は特に女性が多いエリアになりますね。
店員「はぁい､どうぞぉ〜♪」
『ありがとうございます。』
平静を装っているつもりのAさんですが、
鬼灯「バレバレです。」
『ん？あ、鬼灯さ､ま。ご馳走になります！』
私よりも小さな手から差し出される串を、受け取る。
『こっちは鬼灯さまのですよね？』
鬼灯「はい、他にも食べたい物があれば。」
『あそこで売っている"地獄釜の味玉"､美味しそうですよ！』
一見、大人びて見えるが無邪気な一面もある。
これは私に、少し気を許してくれているからなのでしょうか。
鬼灯「後で、地獄の釜も見学しに行きましょう。」
『はい、鬼灯さま。』
〜Aside〜
やっと少し"鬼灯様"呼びに慣れてきたかな？
普通に買って貰っているけど、あとで何かお返ししよう。
それはそうと、
『これ美味しい！鬼灯さま､これも初めて食べました。』
鬼灯「よく食べる人、嫌いじゃないです。」
……たまに、話が噛み合わないけど。
意外にも地獄は楽しいところなんだと、実感する今日この頃。
⋆┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┄┄┄┄┈┈┈┈┈⋆
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 145人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
KΛNΛ(プロフ) - Namiさん» 白澤と同じで東洋医学の研究してたはずなので、多分作ろうと思えば作れるのではと！ (7月25日 21時) (
レス) id: 69c8e0248c (このIDを非表示/違反報告)
Nami - 鬼灯さん、薬膳作れるのかな…？😅 (7月25日 19時) (レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
KΛNΛ(プロフ) - Namiさん» Namiさん、ありがとうございます( ߹ㅁ߹)やっと熱下がったので、頑張って書きますね！ (7月12日 13時) (レス) id: 69c8e0248c (このIDを非表示/違反報告)
Nami - 夏風邪ですか…お大事に。鬼灯さんも待っててくれるはずですから。 (7月12日 10時) (レス) @page36 id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：KΛNΛ | 作成日時：2023年6月11日 14時
