体温 ページ12
「何やってんだ杉元ｯｯ！！！！！
Aを離せ！！痛がってるだろうｯ！！！」
走って杉元と呼ばれた男に蹴りをかます。
体当たりされた杉元？さんは軽く吹っ飛ぶ。
そのおかげで彼に締め上げられていた腕が解放され、体が自由になる。
「いったぁ〜…」
とても強く握られていたらしい。
少し痣になってる。
杉元さんを蹴り飛ばしたアシリパちゃんは、私のところに走り寄ってきて、平気か？大丈夫か？痛くないか？などと心配してくれている。
アシリパちゃんに要らぬ心配をかけぬよう、私は腕に痣ができていることを隠して安全を示す。
「うん、平気だよ。心配してくれてありがとう、アシリパちゃん。」
安全を確認できたのか、アシリパちゃんは良かったと言って座り込む。
すると、アシリパちゃんに蹴り飛ばされた杉元さんが、いてて…と言って起き上がる。
「アシリパさん…なんで蹴るの…
そいつは俺達を気絶させたやつかもしれないんだよ？危ないよ。」
そう言いながら、彼はまたこちらに向かって歩いてくる。
怖い。
そう思った。つい反射で体が仰け反る。
すると、私が怖いと思ったのを察してくれたのか、アシリパちゃんがまた大声で話し出す。
「これ以上近づくな杉元！！！Aが怖がっているだろう！！そこに座れ！！」
……話すというよりかは命令のような感じだな…
そう言うアシリパちゃんの大声(命令)に、杉元さんは少し体をビクつかせたあと、でも…や、だって…などと子供のようなことをぶつぶつと言い出した。
アシリパちゃんはそれにもお咎めを入れる。
2度注意されたことが大分堪えたのか、最後には渋々と言った様子でその場に正座した。
……なんか犬みたいだな
そうして暫く2人はその体制のまま話し合いをしていた。
アシリパちゃんは私をぎゅっと力強く抱きしめながら、杉元さんのさっきまでの行いを咎めている。
杉元さんは杉元さんで、自分のやったことは仕方のないことだ！アシリパさんを守ろうと必死で！など、あわあわとまるで子犬のようになっている。
あぁ、私はと言うと、唯ぽけーっとその場を見届けているだけだ。
アシリパさんあったかい。子供体温最高。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 105人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ゴールデンカムイ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
カナ霆(プロフ) - あさん» わわわ…意味違ってましたすみません！！書き直しておきます！！そうですね、続きは制作中です！もう暫くお待ちください。好きと言って頂けて感無量です…。投稿頑張りますね！！ (2021年9月30日 9時) (
レス) id: 8a920fda83 (このIDを非表示/違反報告)
あ - ヒンナは美味しいの意味ではなく感謝の意味、主に食事の時に言う言葉であるだけ、頂きますを食事中に言うような感覚かと。煽りに聞こえたらすみません。話は変わりますが作品の続きなどございますでしょうか？私この作品が好きです。無理せず投稿を頑張ってほしいです。 (2021年9月2日 10時) (レス) id: 53a16566a8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：カナ霆 | 作成日時：2021年6月1日 1時
