我が家 ページ1
私は麦野A
どこにでもいる普通の女子大生。
女子大生と一言に言っても、文系理系、体育会系や美術系、法学系など様々だ。
私はその内の美術系に当てはまる。
まぁ、所謂美大生というものだ。
私は都外に一人、元々祖母の家だった一軒家を、ありがたいことに使わせてもらっている。
周りは木ばっかりで、お隣さんも30分歩かないと無いくらいのど田舎だ。
でもここの暮らしは案外充実していて、家は意外と広いし、お風呂も温泉並みにでっかくて広い。
お婆ちゃんが元々お金持ちで、老後の為にゆっくり過ごせるようにと、とにかく超でかい土地を買っちゃったのだと。
それでお婆ちゃんが亡くなって、遺産も家も全て私が相続したということだ。
この事実を聞くと、大抵の人は驚くし、両親はどうしたの？母親は？父親は？などと聞いてくる。
正直鬱陶しい。
私は物心ついた時から祖父母の家にいた。
両親は私の見た目を気味悪いがって、生まれてすぐに祖父母に私を投げよこしたのだと聞いたのは、私が中学に上がった頃のことだった。
祖父母は優しい人だった。
状況の整理ができる歳になってから、両親の話を教えてくれたのだ。
でも当時の私は、その話を聞いても特に何も感じなかった。
確かに幼い頃は両親にそれはもう会いたがったものだ。でも歳を重ねるにつれ、私の中では両親に会うことよりも、このままずっと大好きな祖父母と一緒に暮らしたいと思うようになった。
だから悲しくも悔しくも無かったし、ましてや怒りなんて感情は湧いてこなかった。
ただあったのは、両親が私を捨てたという事実と、祖父母の私への大きな愛情だけだった。
でも私が高校に上がると、祖父は病気で亡くなり、その後大学に進学すると祖母が次いで亡くなった。
両親もいない、まだ社会人にもなっていない私には、祖父母が残した莫大な資産と、この広い土地をどうしたらいいのか数日考えた。
そして数日後、私は考えることをやめた。
いくら考えてもキリがないから。
ただその数日で考えて纏めたのは、祖父母の莫大な資産は、これからの自分の生活と、もし誰か、大切な人が出来た時の為に取っておくこと。
家はこのまま私が綺麗に状態を保ちながら使っていくこと。
この２つを考えた。
まぁなんやかんやこんな難しいこと話してるけど、結局は私の物ってことに変わりは無いし、考えたところで無駄なのだ。
家までの長い長い電車とバスの旅時を終わらせ、無駄なことを考えるのを辞めた私は家に帰ってきた。
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カナ霆(プロフ) - あさん» わわわ…意味違ってましたすみません！！書き直しておきます！！そうですね、続きは制作中です！もう暫くお待ちください。好きと言って頂けて感無量です…。投稿頑張りますね！！ (2021年9月30日 9時) (
レス) id: 8a920fda83 (このIDを非表示/違反報告)
あ - ヒンナは美味しいの意味ではなく感謝の意味、主に食事の時に言う言葉であるだけ、頂きますを食事中に言うような感覚かと。煽りに聞こえたらすみません。話は変わりますが作品の続きなどございますでしょうか？私この作品が好きです。無理せず投稿を頑張ってほしいです。 (2021年9月2日 10時) (レス) id: 53a16566a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カナ霆 | 作成日時：2021年6月1日 1時
