押し入れの訪問者 ページ2
「久しぶりの我が家だぁ〜〜〜！！！」
正門をくぐったあと、私は縁側の縁に靴を履いたままダイブした。
正直めっちゃ痛くて後悔してる。
でも嬉しいからいいや。
「う〜ん…懐かしき畳の匂い…良き…」
荷物を中に放り投げて大の字で寝転ぶ。
畳の匂いを肺いっぱいに吸い込んで、幸せを感じる。
暫くそうしていれば、学校から出された課題をしなきゃいけない事を思い出す。
「んぁああ〜……やりたくねぇー…」
愚痴を零しつつ起き上がって荷物を拾う。
靴を玄関まで持っていき、玄関と出窓の鍵を閉める。
自分の制作部屋へ荷物を持って移動して、カバンの中から必要なものを取り出す。
今日の課題は油絵だ。
モチーフは自由だったから…
「とりあえず林檎と…布と…まぁ適当に見繕うか」
丁度いいサイズの椅子の上に、林檎と布を置く。
私は他のモチーフになりそうな物を探しに、家の中を徘徊することにした。
「なんかないかなんかないか〜…」
うろうろと家の中を見て周り、戸棚や収納ケースを探し漁った。
でもなかなかいいのが見つからない。
「う〜ん…」
今日はもうやめるか…急ぎの課題でもないし…
そう思ってまた制作部屋に向かおうとした時、押し入れから何かが体当たりしたような、聴き慣れない音が聞こえてきた。
「…えっ、なに…？」
恐る恐るその音が鳴った押し入れの近くまで向かう。
中からはまた、ドスンッ！！という、聴き慣れない音が聞こえた。
泥棒かと思い、一応反撃できる武器を片手に、私は恐る恐る、取手に手を掛けた。
すると、中には男女が気を失って倒れていた。
え、なんで！？と、当然パニックになったが、現実では絶対にあり得ない事実に、頭は徐々に冷静になっていく。
よく見れば、中にいるのはその二人だけで、女の方はまだ子供だった。
10代…くらいの。
「とりあえず、ここから出して寝かせないと…」
私はその二人が居る押し入れより、さらに一つ下の押し入れから、布団を2組持って床に敷いた。
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カナ霆(プロフ) - あさん» わわわ…意味違ってましたすみません！！書き直しておきます！！そうですね、続きは制作中です！もう暫くお待ちください。好きと言って頂けて感無量です…。投稿頑張りますね！！ (2021年9月30日 9時) (
レス) id: 8a920fda83 (このIDを非表示/違反報告)
あ - ヒンナは美味しいの意味ではなく感謝の意味、主に食事の時に言う言葉であるだけ、頂きますを食事中に言うような感覚かと。煽りに聞こえたらすみません。話は変わりますが作品の続きなどございますでしょうか？私この作品が好きです。無理せず投稿を頑張ってほしいです。 (2021年9月2日 10時) (レス) id: 53a16566a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カナ霆 | 作成日時：2021年6月1日 1時
