納豆って知ってる？？ ページ6
台所に連れていき椅子に座ってもらう。
見慣れないのだろうか、彼女はすごくそわそわした様子で椅子に座り、周りを見渡している。
それがなんだか面白くて、少しだけ笑ってしまった。
多分彼女にも聞こえていただろうに、彼女は知らないふりをしてくれた。優しい。普通なら怒るのにな…
そうこうしていれば、食事の準備も整うわけで。
彼女の前に、白米とけんちん汁、それから納豆を置く。
暫く彼女はそれを見つめて、匂いを嗅いだ後箸をつけた。
「白米なんて贅沢だな！！すごく美味しいぞ！」
モグモグと口いっぱいに白米を詰め込む彼女。
それを微笑ましく見ている私。
なんともふわふわとした空間だ。
すると彼女が、いきなり不思議な事を言い出した。
「この…この汁はなんだ？何か沢山入っているが美味しいのか？それにこの白いやつも…」
彼女は箸で、汁物と納豆の発泡スチロールの梱包を突いている。
私はそこでふと疑問を抱いた。
けんちん汁はまぁ確かに、飲んだことのある人の方が少ないのかもしれない。
でも納豆は絶対に見たことがあるはずだ。
どこのスーパーへ行っても、コンビニへ行っても、必ずこの形は目にするはずだ。食卓にだって出てくるだろう。
彼女の行動を少し見やる。
視線に気づいたのか、彼女も私を見る。
お互いに視線が合うと、彼女は小さく、「…これは食べ物なのか？」と私に聞いた。
そうだと私が言えば、彼女はまた訝しげに視線を納豆へと向けた。
そこで私は、この際だからと彼女に質問をした。
「ねぇ、貴女はどこから来たの？名前は？」
すると彼女はまた視線を私に向ける。
彼女の綺麗な青い瞳が微かに揺れた気がした。
「私はアシリパ。アイヌだ。さっきまで、私達は北海道の樺太にいた。そこで戦っていたんだ。」
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カナ霆(プロフ) - あさん» わわわ…意味違ってましたすみません！！書き直しておきます！！そうですね、続きは制作中です！もう暫くお待ちください。好きと言って頂けて感無量です…。投稿頑張りますね！！ (2021年9月30日 9時) (
レス) id: 8a920fda83 (このIDを非表示/違反報告)
あ - ヒンナは美味しいの意味ではなく感謝の意味、主に食事の時に言う言葉であるだけ、頂きますを食事中に言うような感覚かと。煽りに聞こえたらすみません。話は変わりますが作品の続きなどございますでしょうか？私この作品が好きです。無理せず投稿を頑張ってほしいです。 (2021年9月2日 10時) (レス) id: 53a16566a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カナ霆 | 作成日時：2021年6月1日 1時
