鈴の音色 2【HQ 西谷夕】 (ページ25)

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第68話ページ25

西谷side

久志といい感じに話してる夜月さんをｼﾞｯと見ていたせいか、目が合った時におもむろに視線を反らしてしまった。

成「西谷、どうした？わかんないの？」

西「…へっ？い、いや～完璧だぜ！」

田「ノヤっさんすげぇぜ！」

縁「ホントか～？西谷。」

集中力、切れた。せっかくテスト直前に勉強会してるのに意味なくなっちまう！
今は勉強に集中しなきゃいけない。教えてもらってるチャンスを無駄にはできねぇ。
テストが終わってから聞けばいいんだろうけど、夜月さんは…テストが終わったら……

西「だあぁぁあぁ！！！」

全「「「「「「…………」」」」」」

西「…あ。」

やべ…つい……

雪「…西谷、頭おかしくなった？」

縁「いつもの事だけどな。」

二人の失礼な発言はさておき、夜月さんもめっちゃ見てる…やべぇ視線が痛ぇよ。

『はい、じゃあ休憩しましょ。』

その一言でみんな項垂れたり喋ったりし始めた。
ため息をついたところで夜月さんが隣に戻ってきた。
変に緊張して何も話せねぇ…

『今は勉強に集中することね。』

俺が考えていた事がバレていたのか、その一言が刺さった。

西「あぁ、悪ぃ。」

かっこわりぃよな、俺。