第66話 ページ23
西谷side(続き)
夜月さんの言った事を飲み込めないままでいたら、タイミングよく龍たちが部屋に入ってきた。
田「力たち来たぞ〜…って、何かあったか?」
雪「なに〜?どうしたの?」
西「な、なんでもねぇよ!夜月さんにちょっと聞いてただけだ!」
空気が重かったか?確かにあの瞬間の夜月さん、いつもと違う空気だったしな。
縁「よ!西谷頑張ってんな〜」
木「前よりできてるんだろ〜?」
成「やればできるのにな、二人とも。」
田・西「「うっせーよ。」」
みんなが来てからはいつもの夜月さんで、さっきみたいな雰囲気は無くなっていた。
問題が解き終わった人から答え合わせと、分からないところは教え合っての繰り返し。
雪「もうダメ!集中切れた…」
縁「吉村がギブアップとはな。」
雪「いや勉強嫌いだし〜無理〜」
木「あ、俺さっきもここ間違えたな。何でだ〜?」
久志がそう言うと夜月さんが立ち上がって隣に座る。
『公式は合ってるね。……ここの代入する数字が間違ってる。』
木「うわ、ほんとだ…そうするとここの対角線の交点が〜…」
なんか、前よりも久志が自然と夜月さんと話してる。鼻血も出さなくなったし、こっから見るといい雰囲気……って、何考えてんだ!?
縁・雪「「………プッ」」
西「な、なんだよ。」
縁「今すっげぇ顔してたぞ…プッ」
雪「イイ顔だったわよ…ブフッ」
なんかこの二人すっげぇムカつくけど無視!それよりも俺は、久志と夜月さんを見ながらさっきの事の方が気になって仕方なかった。
テストが終わってからでも聞こうかと思ったけど…
私が関わる期限はテストが終わるまで。
それじゃ、聞けねぇよ。
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作者名:極東華梛魏 | 作成日時:2021年8月2日 20時