検索窓
今日:13 hit、昨日:2 hit、合計:5,565 hit

第65話 ページ22

西谷side


勉強を始める時に夜月さんが自然と隣に座ってきて、俺は前の時の事を思い出していた。
距離は前ほどじゃねぇけど……やっぱりいい香りが…

雪「西谷〜Aの事見すぎ〜」

西「っは…!?ちが…っ」

『………』

夜月さんは集中してるのか、聞こえていなかったのか反応がない。聞こえてないなら助かった。


ピンポーーーーーーン


田「お、力たちだな!」

雪「よし!出迎えに行くよ田中!!」

田「え?あ、はい!いや、俺が行くの当たり前だろうが!」

コントの様な二人がドタドタと階段を降りていって俺と夜月さんと部屋に残された。
喋ることもなくずっと問題を解いている夜月さん。何してても綺麗な顔だよな…
けど、その涼しげで綺麗な顔の裏には一体何があったんだ…?

西「な、なぁ夜月さん…」

『ん、わからないとこ?』

西「あ、いや…その……」

ずっと引っ掛かってる事、聞いていいのか?
なんかすげぇ失礼な気もするし、聞いてはいけない事だったらと思うと言葉に詰まる。

『……………本当に知りたい?』

西「えっ…」

俺、まだ何も言ってないよな…俺の考えてることがバレた?何でだ?顔に出てるのか?

『知りたいんでしょ、私の事。』

西「……っ…」

『知っても別に構わない。ただ…』

西「…ただ?」

『あなたたちが今までと同じ様に、私と接する事ができるかしらね。』

西「……?どういう…ことだ?」

その場の空気が変わった。張り詰めた感覚。雰囲気が変わった夜月さんが、真っ直ぐ俺の目を見ている。なんとなくだけど、強い眼差しの中に怒りと哀しみが交ざったような。

『あなたたちの親世代は私の事、皆知っているはずよ。話してくれるかは、知らないけど。』

それを聞いてこの間の谷地さんの言っていた事が過った。谷地さんの親が言っていた、あの言葉。


「外で軽々しく、その名前を口にしないように」


本当に、なんなんだ?

第66話→←第64話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 6.3/10 (3 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1人がお気に入り
設定タグ:ハイキュー , HQ , 西谷夕   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:極東華梛魏 | 作成日時:2021年8月2日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。