鈴の音色 2【HQ 西谷夕】 (ページ20)

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第63話ページ20

西谷side(続き)

俺は何も話せないまま黙って歩いていた。夜月さんから話しかけてくることは滅多にないから変な空気だ。
何も気に留めない夜月さんはただ静かに歩いている。

西「……」

やっぱすげぇ美人…横顔で分かる整った顔。
背は俺より少し低いはずなのに高く見える。
つい魅入ってしまう…そんな佇まい。

『何？』

西「……横顔、綺麗だと思って…」

…………はっ！？俺、今なんつった！？

『………』

すっげぇ恥ずかしい事言ったよな！？そりゃそんな顔になるよな！？
何とも思ってない人にそんな事言われても…な…
顔が、熱い…やべぇぜってぇ真っ赤だ俺！！

『よく分からない。』

西「わ、悪ぃ……」

絶対に赤いであろう顔をいち早く元に戻すために深呼吸をする。
これで少しは…

雪「A～！！！あとついでに西谷！！」

なんっでこのタイミングで…！！！
あいつどっかで見計らってたんじゃねぇだろうな！？まだ顔が…っ

『雪、早かったね。』

雪「そりゃ～もう連絡もらってからすぐ家出たからね～」

『そう、なら行こうか。』

何も気にせず歩きだす夜月さん。相変わらず動揺とか見せないクールな性格が羨ましい。

雪「…ﾌﾟｯ」
西「あ"！？」
雪「いんや～ぶぇ～～つにぃぃぃ～～♪」
西「～～～～っ」

こいつぜってぇ～見てただろ！！！！！