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『ほら、帰んぞーっ』

「…うん!」



タクシー乗り場に着いて、スケちゃんがタクシーに乗せてくれようとした。




だけど、





「スケちゃん、ごめん」

『ん?』

「あのっ」




ダメ、やっぱり帰れない。



スケちゃんと話したあと、自分の気持ちもちゃんと分かった。




太輔とよりを戻せなくたっていい。


こそこそ隠れる時間ばかりになったっていい。



太輔に"好き"って、それだけ伝えたい。





太輔に会いたい。



太輔の元に行かなきゃ。






『忘れ物した?』

「え?」

『あ、俺が忘れ物したかも。先に帰ってて』

「え?スケちゃ」

『ほら、乗って!運転手さーん』



スケちゃんに押されて、私はタクシーに乗り込む。




『よろしくでーすっ!』



運転手さんに声をかけて、



『A、また…来月な!』

「…スケちゃん、ありがとうっ」

『また、幹事会で集まろう。また連絡するわ』

「うんっ!!!」




タクシーのドアが閉まり、私は…



「すみませんっ」



運転手さんにお城までの道のりを伝えた。






どうなるか分からない。



だって、太輔もみんなにもう終わった。と話したって言ってた。



自惚れているだけで、本当はもう私のことなんて想ってないかもしれない。



それでもいい。



なんでもいい。




太輔に会いたい。


会って、話したい。



会いたい。会いたい。








あの日、選んだ道は間違いだったかもしれない。





結局、ゆうとのことも傷つけ、苦しめた。


太輔のことも傷つけ、苦しめた。




誰のことも幸せになんて出来ない選択だった。





嘘をつくなら、最後まで嘘をつき続けることが正しいと思ってた。





でも、今日は今日だけは、





「素直になりたいっ」






今、お城の前に居る。



カバンの中から鍵を出して、解除したロック。





このドアの向こうには、太輔が居る。





「…すぅーーーはぁぁぁぁ…」




深呼吸をした。





「…よしっ」





ピンポン、ピンポン♪




やっぱり、鍵で開けて勝手に入る勇気は出なかった。





藤「…A?」




「A…です」

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設定タグ:Kis-My-Ft2 , 藤ヶ谷太輔 , 北山宏光   
作品ジャンル:恋愛
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*ミン*(プロフ) - りんさん» りんさあああああああああああああん!!!!ww (2015年11月16日 2時) (レス) id: 072c508cf6 (このIDを非表示/違反報告)
*ミン*(プロフ) - 藤北 麗耶さん» やっと気持ちを伝えることが出来ました〜(*^_^*)とうとう長かったですが、完結しました。よかったら最後までよろしくお願いします♪ (2015年11月16日 2時) (レス) id: 072c508cf6 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - *ミン*さん» ミンさあああああああんwww (2015年11月15日 21時) (レス) id: f479e14964 (このIDを非表示/違反報告)
藤北 麗耶(プロフ) - たいぴーの率直な言葉にドキドキです!!愛してるなんてもう…(o´艸`) 勝手に想像してにやけてました笑 続きも楽しみにしてます(o´罒`o) (2015年11月15日 13時) (レス) id: ad8e537ceb (このIDを非表示/違反報告)
*ミン*(プロフ) - ようちんさん» スケちゃん、もっとグイグイしたかったものの笑あと少しでエンドを迎えられそうです(*^▽^*)やっとのやっと、素直になる…予定です!笑 (2015年11月15日 9時) (レス) id: 40e14459e4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*ミン* | 作成日時:2015年11月10日 0時

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