叶 え て や る よ 〈T.F〉6.

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いよいよ、アンナとあっくんの結婚式当日−。


今日の日まで二人を心から祝福する仲間で、色々頑張ってきた。

昨日の夜もみんなで二次会会場へ準備をしてきた。



「…はぁ〜、アンナが結婚か」

ヒ「あれぇ〜？Aちゃんってば、もう泣くの？」

「泣かないよ！！」


ヒロと先に式場に来て、アンナの控室のドアの前で胸にぐっとくる。



コンコンっ。



ア「どうぞ〜」

「お邪魔しまーす」



ウェディングドレスに包まれたアンナは、とても綺麗で…



「…アンナ」

ア「え？！なに？！もう泣いてんの？！」

ヒ「でしょ(笑)」

「泣いてないよぉ〜」


本当は泣きそうで泣きそうでたまらない。



ア「バカじゃないの？！まだなんだけど！！あっは」

ヒ「こんなんで受付出来る？」

「するよぉ」

ア「あははっはは」

「アンナ」

ア「ん？」



ドレスを汚さないようにと、少し気を遣いながらアンナを抱きしめた。



「おめでとう、幸せになってね」

ア「うん…ありがとう」



たくさん支えてくれた親友の晴れ舞台。


嬉しくて嬉しくてたまらない。



ヒロと受付に戻って、スケちゃんたちと合流した。



『え？泣いた？』

「泣いてないから！」

3「早くない？」

「だから、泣いてないから！！」



受付をしていると、たくさんの友達にも会えた。

その度に「え？もう泣いた？！」なんて、からかわれたりした。



「泣いてないのにっ」




いや、今にも泣きだしそうです。


まだ早い…！




だけど、チャペルで挙式が始まり、

アンナが入場したときには、涙が止まらなかった。




ヒ「Aちゃん」

「…ありがと」



私の手をぎゅっと握りしめてくれた。



アンナが私を見て、くすっと笑ってあっくんの隣に立った。




神父さんに誓いの言葉を聞かれたとき、二人とも本当に綺麗だった。


誓いのキスは、本当に本当に幸せそうで…




「…っ」



退場する時には、もう涙が溢れ出すぎて…


『A、やばいじゃん(笑)』

「だってぇ」

『はいはい』


スケちゃんに支えてもらって、外へ出た。



1「A、やばいじゃん」

2「泣きすぎだって！」

3「今からアンナちゃんたち出てくるんだよ？大丈夫？」

「うんうん」

『ははっ、大切なブーケトスもあるしね』

「それは別に」

『独身じゃん？』

「…そうですけどぉ」

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