叶 え て や る よ 〈T.F〉6.

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居酒屋に着いたら、すぐにアンナの姿が見えた。




ア「おっそい！！！」

「ごめんごめん」

ア「なーんてね！みんなも来たところだよ」

「…初めまして、アンナの友達のAです」



先に到着していた人たちに挨拶をした。




『あ』

「あ！」

あ「んー？なに？知り合い？」

「え？あ、さっき」

『ははっ、一緒だったんなら、一緒に来ればよかったですね』



さっきの爽やかイケメンさんとの再会ー。



これがまた、私の今後を大きく揺るがしていく存在になるなんて、この時はもちろん知らなかった。




あ「まあまあ、座って座って」

「お邪魔します」

ア「Aー、ヒロちゃん！って、会ったことあるよね」

「うんうん！」

ヒ「お久しぶり〜！元気にしてました？」

「はい♪ヒロちゃん、久しぶりです〜！」


アンナの友達のヒロちゃん。


あっくんの友達のイチロー、ジロウ、サブロー。


そして…




『タイスケです』

「…え？」

『俺らの友達に"太輔"って同じのが居るから、俺のことはスケちゃんって呼んでください♪』



太輔ー。



今日は、よく思い出す。




「よろしくお願いします」



私とスケちゃん。

ヒロちゃんとイチローが、とりあえず連絡先を交換した。



この日から、私たちは自然に毎週土曜日に集まることになっていった。

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